2013年3月31日日曜日

石田衣良「骨音―池袋ウエストゲートパークⅢ」

石田 衣良 (著)
「骨音―池袋ウエストゲートパーク3」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4167174081/>
文庫: 364ページ; 出版社: 文藝春秋 (2004/9/3); ISBN-10: 4167174081; ISBN-13: 978-4167174088; 発売日: 2004/9/3
[書評] ★★☆☆☆
 IWGPシリーズ3冊目。
 「骨音」
 「西一番街テイクアウト」
 「キミドリの神様」
 「西口ミッドサマー狂乱(レイヴ)」
の短編4本。 奇をてらった事件を描いているが、 最初の頃のようなテンポの良さが無くなっているような。 中弛みしている…とか言ったら他のファンの人に怒られるかな?

2013年3月30日土曜日

石田衣良「少年計数機―池袋ウエストゲートパークⅡ」

石田 衣良 (著)
「少年計数機―池袋ウエストゲートパーク II (文春文庫)」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4167174065/>
単行本: XXX p ; 出版社: 共立出版 ; ISBN: 4320025636 ; (1991/10)
[書評] ★★★★☆
 石田衣良氏のIWGPシリーズ・パート2。こちらもテンポ良く読ませる良作だ。
 内容は、
 「妖精の庭」
 「少年計数機」
 「銀十字」
 「水のなかの目」
の4本。

2013年3月29日金曜日

石田衣良「池袋ウエストゲートパーク」

石田 衣良 (著)
「池袋ウエストゲートパーク (文春文庫)」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4167174030/>
文庫: 367ページ; 出版社: 文藝春秋 (2001/07); ISBN-10: 4167174030; ISBN-13: 978-4167174033; 発売日: 2001/07
[書評] ★★★★☆
 石田衣良氏の「池袋ウエストゲートパーク(IWGP)」シリーズの1作目。
 「池袋ウエストゲートパーク」、
 「エキサイタブルボーイ」、
 「オアシスの恋人」、
 「サンシャイン通り内戦(シヴィルウォー)」
の短編4本が収録されている。
 テンポ良く読ませる。

2013年3月28日木曜日

渡辺惣樹「TPP知財戦争の始まり」

渡辺惣樹 (著)
「TPP 知財戦争の始まり」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4794218850/>
単行本: 192ページ; 出版社: 草思社 (2012/2/11); 言語 日本語; ISBN-10: 4794218850; ISBN-13: 978-4794218858; 発売日: 2012/2/11
[書評] ★★★☆☆
 TPP(環太平洋経済連携協定)の米国の本当の狙い(?)を説く。 知的財産活動に関わる身として、教養の書、か。

2013年3月27日水曜日

丸島儀一「知財、この人にきく」(vol.1 丸島儀一)

丸島 儀一(著)
「知財、この人にきく」(Vol.1 丸島 儀一)
<http://www.amazon.co.jp/dp/4827108927/>
単行本: 137ページ; 出版社: 発明協会 (2008/04); ISBN-10: 4827108927; ISBN-13: 978-4827108927; 発売日: 2008/04
[書評] ★★★★★
 キヤノンの知財部長として名高い丸島儀一氏へのインタビューが中心となった本。
  ・「技術、事業、知財の三位一体のなかでの協調連携」の必要性(p.2)
  ・知財というのは本当に勝とうとしたら、勝てるだけのところまで仕事をしないと効果が出ない(p.2)
等、事業に知財を活かすために必要なヒントが沢山書かれている。
 丸島儀一氏といえば「キヤノン特許部隊」で、 複写機の世界で米ゼロックスとどう戦ったのかが有名。
 モノ作りに関わる人間として、教養の書と言えよう。

2013年3月26日火曜日

菊田まりこ「君のためにできるコト」 (コミック)

菊田 まりこ (著)
「君のためにできるコト (単行本)」
<http://www.amazon.co.jp/dp/405201054X/>
単行本, 出版社: 学習研究社 (1998/11), ISBN-10: 405201054X, ISBN-13: 978-4052010545, 発売日: 1998/11
[書評] ★★★★☆
 自己表現の上手でない熊の「くま子」さん、 相手の気持ちが充分に読み取れず困ってしまう熊の「くま男」君。2人(2匹?)の恋の物語を通じ、気持ちを伝えることの難しさと大切さを伝える。
 絵本の形態をとってはいるが、小さめのサイズでもあり、 子供の為の本というより、コミュニケーションの上手くない大人が読むと得るものは多いと思う。
 技術書・ビジネス書だけでなく、たまにこういう本を読むのも非常に刺激的。

2013年3月25日月曜日

シェイクスピア「マクベス」(まんがで読破) (コミック)

シェイクスピア (著), バラエティアートワークス
「マクベス (まんがで読破) (文庫)」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4781602215/>
文庫: 145ページ; 出版社: イーストプレス (2009/9/30); ISBN-10: 4781602215; ISBN-13: 978-4781602219; 発売日: 2009/9/30
[書評] ★★★☆☆
言わずと知れた、シェイクスピアの戯曲。これを物語風に作った作品。 手っ取り早く読むには悪くないかも。

2013年3月24日日曜日

ゲーテ「若きウェルテルの悩み」(まんがで読破) (コミック)

ゲーテ (著), バラエティアートワークス
「若きウェルテルの悩み (まんがで読破) (文庫)」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4781602207/>
文庫: 186ページ; 出版社: イーストプレス (2009/9/30); ISBN-10: 4781602207; ISBN-13: 978-4781602202; 発売日: 2009/9/30
[書評] ★★☆☆☆
だいぶ前に文庫本(勿論和訳)でも読んだ作品だが、ウェルテルの苦悩の表現が甘い?ような気がする。 漫画になっていると読みやすくはあるが、 漫画ゆえか?表現に深みが不足しているような気がする。

2013年3月23日土曜日

マルクス、エンゲルス「続・資本論」(まんがで読破) (コミック)

マルクス (著), エンゲルス (著), バラエティアートワークス (編集)
「続・資本論 (まんがで読破) (文庫)」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4781601243/>
文庫: 180ページ; 出版社: イーストプレス (2009/4/28); ISBN-10: 4781601243 ISBN-13: 978-4781601243; 発売日: 2009/4/28
[書評] ★★★☆☆
 本書も、前著と同様、「読むべし」でありながら読んでいなかった本のマンガ版。 本書も前著同様、マンガの中にマルクスやエンゲルスが時々出てきて、 要点をまとめており、理解しやすい。 本書も、イントロとしては悪くないだろう。

マルクス「資本論」(まんがで読破) (コミック)

マルクス (著)
「資本論 (まんがで読破) (文庫)」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4781600212/>
文庫: 174ページ; 出版社: イーストプレス (2008/12); ISBN-10: 4781600212; ISBN-13: 978-4781600215; 発売日: 2008/12
[書評] ★★★☆☆
 本書も、数年前から「読むべし」と思いつつ、手を出せなかった本のマンガ版。まあ、読みやすい。マンガの中にマルクスが時々出てきて、要点をまとめているのが良い。イントロとしては悪くないだろう。

2013年3月21日木曜日

マキアヴェッリ「君主論」(まんがで読破) (コミック)

マキアヴェッリ (著)
「君主論 (まんがで読破) (文庫)」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4781600042/>
文庫: 145ページ; 出版社: イースト・プレス (2008/10); ISBN-10: 4781600042; ISBN-13: 978-4781600048; 発売日: 2008/10
[書評] ★★★☆☆
 「まずは、マンガから」。これが本シリーズ(「まんがで読破」シリーズ)の キャッチコピーだ。
 マキャベリの「君主論」、数年前に買ったまま「積読」になっている。 読もう、読もう、と思いつつも、冒頭部分でハードルが高い(10~30ページ読めば調子が出て続けて読めるのだと思うが)。そんな時に本屋の店先で目についたのが本書だ。 確かに、マンガでならとっつき易いし、簡単に読める。着眼点は悪くないだろう。
 という訳で、本書は30分ほどであっと言う間に読み終えた。 気になる点は、脚本・作画の担当者が原書の意をどれ位汲むことが出来ているかである。(既に読んだ本の中から「まんがで読破」シリーズの本を読んで比べてみても良いのだが、そういう順番って、何だか、ねぇ…。)「まずは、マンガから」の名の通り、この本をイントロに、 原書(の和訳本)に手をつけてみたいと思う。マンガ化することの是非を考えるのは、それからでも遅くないだろう。

2013年3月20日水曜日

「西川里美の日経1年生! 腑におちるまでとことん経済を学ぼう」

「西川里美は日経1年生!」編集部 (著), 吉田浩行 (編集)
「西川里美の日経1年生! 腑におちるまでとことん経済を学ぼう (祥伝社黄金文庫 に 3-1) (文庫)」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4396314981/>
文庫: 248ページ; 出版社: 祥伝社 (2009/12/14); 言語 日本語; ISBN-10: 4396314981; ISBN-13: 978-4396314989; 発売日: 2009/12/14
[書評] ★★★☆☆
 日本経済新聞社のPodcast「西川里美は日経1年生!」の本。 以前(2007年6月~2009年3月)、 日本経済新聞のイメージキャラクタが長谷部瞳さんだったのが、2009年4月から西川里美さんに代わったのに合わせ、番組名も変更されました。 本書も、キャラクタが西川さんになってからの番組を編集して出されたもの。 「長谷部瞳は~」の時もそうだったが、社会人向けというよりも、 学生(特に就活生)向けの内容が多い。が、前々作・前作と同様、一般の人にも「へぇ~」な内容が多いと思う。

ただ残念なことは、本書の後ろ1/4~1/3位が、 日本経済新聞社監修のNintendo DSソフト「知らないままでは損をする モノやお金のしくみDS」の紹介に過ぎないのがチョット頂けないかも。

…と言いつつ、何故か我が家には「Nintendo DS Lite LL」と上記ソフトが…。ピコピコとゲーム感覚で遊びながら、チョットだけ?経済の勉強が出来る…かも知れない。 上記Podcastを聞いていると、問題文が西川里美さんの声で聴こえるような…聞こえないような(笑)。
 なにはともあれ、新聞に載るような経済情報の常識や、 社会人(ビジネスパーソン)として知っておいて損のないネタを、 身近にしてくれる存在ではある。

本書も賞味期限は短いのですが(本書発行少し前にリーマンショックがあり、EUの金融危機、3・11、エネルギー革命、etc., etc.)、今読んでもナルホドな箇所多しです。というか、日経新聞(を始めとするメディア)への接し方を知る上で、こういう番組/本は良いと思います。

こういう良質なPodcast(や書籍)、再開されないかな~。

2013年3月19日火曜日

「日経1年生! NEXT」

「長谷部瞳は日経1年生!」編集部 (著)
「日経1年生!NEXT (祥伝社黄金文庫 (Gは7-2)) (文庫)」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4396314736/>
文庫: 280ページ; 出版社: 祥伝社 (2008/12/11); 言語 日本語; ISBN-10: 4396314736; ISBN-13: 978-4396314736; 発売日: 2008/12/11
[書評] ★★★☆☆
 日本経済新聞社のPodcast「長谷部瞳は日経1年生!」の本、 「日経1年生!」の続編。 今回も就活生向けの内容が多いが、前作同様、一般の人にも参考になる話多し。

2013年3月14日木曜日

「日経1年生!」

長谷部瞳と「日経1年生!」製作委員会 (著)
「日経1年生! (祥伝社黄金文庫) (文庫)」
<http://www.amazon.co.jp/dp/439631454X/>
文庫: 256ページ; 出版社: 祥伝社 (2008/4/11); 言語 日本語; ISBN-10: 439631454X; ISBN-13: 978-4396314545; 発売日: 2008/4/11
[書評] ★★★☆☆
 日本経済新聞社のPodcast、「長谷部瞳は日経1年生!」を基に出版された本。 主に、就職活動中・就職活動を考える学生(大学生)向けのPodcastだと思われるが、 普通の人が聴いても非常に分かりやすい。

※本番組はその後、日本経済新聞社のイメージキャラクタの交替にあわせ、 「西川里美は日経1年生!」と番組名を変更し、その後残念ながら番組は終了してしまった。内容の多くは賞味期限の短いものなので、こういう番組が再度復活してくれれば良いのになぁと思う次第。

2013年3月10日日曜日

アンドリュー・キンブレル「すばらしい人間部品産業」

アンドリュー・キンブレル (著), 福岡 伸一 (翻訳)
「すばらしい人間部品産業 [単行本]」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4062162873/>
単行本: 450ページ; 出版社: 講談社 (2011/4/15); 言語 日本語; ISBN-10: 4062162873; ISBN-13: 978-4062162876; 発売日: 2011/4/15
[書評] ★★★★★
 古くは売血に始まり、やがて人間が自らの身体を切り刻み、 自動車の部品工場に売られているようなパーツとして商品化するに至った、そのプロセスを詳細に示す本。
 正直、読むに堪えない箇所もある。が、臓器取引の為に都合のよい「脳死」の考え方、 代理母、ヒトを含む生命体に対する優生学的遺伝子操作、バイオテクノロジーの暴走と人間の尊厳の相克、…etc., etc。そういった問題意識を、広く一般に広める点で、本書は優れた本だと思う。
 なお、翻訳者の福岡伸一氏(「生物と無生物のあいだ」等のベストセラーで有名)が、 「あらゆる意味で本書は私の原点である」と書いているが、 生命を「モノ」ととらえるか、かそけき流れの上に辛うじて成り立っている「現象」ととらえるか。 色々考えるヒントを貰ったと思う。
 ズバリ、良書です。

2013年3月9日土曜日

オルダス・ハックスリー「すばらしい新世界」


ハックスリー (著), Aldous Huxley (原著), 松村 達雄 (翻訳)
「すばらしい新世界 (講談社文庫 は 20-1) [文庫]」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4061370014/>
文庫: 316ページ; 出版社: 講談社 (1974/11/27); 言語 日本語; ISBN-10: 4061370014; ISBN-13: 978-4061370012; 発売日: 1974/11/27
[書評] ★★★★☆
 機械文明の極度の発達のあげく、人間が科学の奴隷となりはて、 一切の人間的価値と尊厳を喪失するにいたる悲劇を描いた風刺小説。この物語の中で、人間は胎内生殖でなく培養壜中で自由自在に必要な種類の人間を必要数生み出されるようになっている。 人間の(そして生命の)尊厳とは一体何であるか、考えさせる1冊である。
 なお、原書(“Brave New World”)の発行が1932年(昭和7年)。80年前と今の「未来予想」にズレが出てしまっているのは避けられないことではあるが、 今読んでも十分通用するだけの説得力のある話になっている。
 人間、生命の尊厳について考える上で(風刺的な視点から)一助となる本だと思う。

2013年3月6日水曜日

高坂希太郎 監督「茄子 スーツケースの渡り鳥」(DVD)

「茄子 スーツケースの渡り鳥」(DVD)
< http://www.amazon.co.jp/dp/B000UX9F0S/>
監督: 高坂希太郎
出演: 大泉洋, 山寺宏一, 坂本真綾
販売元: VAP,INC(VAP)(D); DVD発売日: 2007/10/24; 時間: 54 分
[書評] ★★★★★
 「茄子 アンダルシアの風」の続編。シーズンは前作の翌年(チームジャージの模様も前シーズンとは少し変わっている)。 昨シーズンのチームエースは他チームに移籍していて、 圧倒的実力を持つ選手のアシストとして働いている。ペペのチームは本シーズンで解散、殆どの選手が翌年のチームも決まっていない。 新チームと契約をするには、結果を出す必要がある。
 そんな選手の現実、悲哀が描かれると同時に、 今回も自転車やパーツ、さらには風景まで描き込み方が凄い。 今回のレースは宇都宮で開催される「ジャパン・カップ」。 日本人には馴染のある景色を背景に、ドラマがある。
 本作も非常におススめ!

 大幅に脱線しますが:本作の主人公の所属するチームのジャージ、大手スポーツ自転車屋に行くと同じモノが売られていたりします。メジャーな草レースとか「ツール・ド・ちば」とかの自転車の大会に出ると、ジャージだけでなくバイクや小物まで「ソックリさん」がいたりして楽しいです。

2013年3月5日火曜日

高坂希太郎 監督「茄子 アンダルシアの夏」(DVD)


「茄子 アンダルシアの夏」(DVD)
< http://www.amazon.co.jp/dp/B000UX9F1C/>
監督: 高坂希太郎
出演: 大泉洋, 小池栄子, 筧利夫, 平野稔, 緒方愛香
販売元: バップ; DVD発売日: 2007/10/24; 時間: 47 分
[書評] ★★★★★
 自転車マンガのDVDと言えば、これに限る。と思う。
 このDVDを見て思ったのが、自転車の描き込み方が尋常でないということ。 本当の自転車好きが描いたんだなぁ、と良く分かる。フレームもパーツ類も全て、実際に使われている物を描き込んでいる(メーカ名は パロディになっているが)。ちなみに、主人公・ペペが乗っている自転車はBattaglin辺りのフレーム、パーツはCampagnoloだ。シマノの変速機(実物)が「カチ、カチ、カチ」と1段ずつ変速して行くのに対し、Campagnoloの変速機(実物)は「ゴリゴリッ」と数段一気に変速するが、ペペが変速するシーンでは、本当にCampagnoloの変速の雰囲気が良く出ている。さらに、ホイールの材質による走行音・変速時の音の違いとかまで拘っている(マニアにしか判らない所までこだわるか?みたいな。ジブリ作品のディテールへの拘りと同じ匂いを感じます)。
 ※ジブリの他の作品の話になりますが、たとえば「天空の城ラピュタ」。 主人公・パズーがトランペットを吹くシーンがありますが、 指の動きと出ている音の関係が正しいのです。 自分で吹いてみたいなと思って聴き取った時に気づきました。なんちゅう細かな拘りだぁ。 さらに、出てくるチームから選手まで、 全て実在の物・人物のパロディとなっている。ツールやジロの映像を見てきた人間が見ると、そういう意味でも面白い。
 閑話休題。 本編は、3大グランツールの1つ、ヴエルタ・ア・エスパーニャ(スペイン1週ツアー戦で3週間かけて総合成績を競う)で、なかなか勝てない弱小チームのアシスト選手(エースの選手を勝たせる為に身を挺して働く選手)である主人公・ペペがチーム戦略として「逃げ」に出る。その日のレースは、たまたまペペの故郷を通るのだが、そこで後続集団に残っているペペのチームのエース選手にトラブルが!(あとはネタバレになるので書きませんが…)
 スタジオ・ジブリの高坂希太郎氏が監督しているとあって、絵も綺麗だが、ストーリー、構成、全てが良い。 時間こそ47分と短いが、爽やかになれる映画。 自転車に乗らない人、自転車レースを知らない人が見ても面白いと思う。お勧め。

 すみません、調子に乗ってまたまたDVDの感想文になってしまいました。この次もう1回だけ続編を書きますけど、ユ・ル・シ・テ!(笑)

2013年3月4日月曜日

安田剛士「オーバードライヴ」(コミック)


安田 剛士 (著)
「オーバードライヴ」(講談社コミックス、1~17巻
[書評] ★★★★★
 自転車漫画。正直、ユルいが、なんだか面白くて一気に読めてしまう。 青春学園ドラマ・自転車部編、といったところ。
 ちなみにこの作品、DVDも良いですよ。 原作が17巻もあるクセにレースがたった2回(「頭文字D」並みの展開の遅さ!/笑)なのですが、 映像作品では1回目のレースまでで最終回となっています。が、原作で2回目のレースの途中に出てくる古いエピソードなどが上手く織り込まれています。 初めてレースに出た主人公が結果を残せなかった、という結末でありながら、 所々に感動を呼ぶシーンがあります。
 自転車に乗るのが好きなら、本作も、原作・映像ともに見るべし!
 (ちなみに映像の方は日本のコンポーネンツメーカー・シマノと、 米国のバイクメーカー・TREKがスポンサーについていて、これまた大人の事情らしく、殆どのバイクがTREK製になっていたりします。)なお、映像作品は随所に3D処理がされていて、迫力のある映像になっていたりします。(バイク本体が3D動画、人物が手描きだったりして、所々バイクと人物がバラバラに動いている箇所とかもありますが/爆)

01巻 出版社: 講談社 (2005/09/16); ISBN-10: 4063635813; ISBN-13: 978-4063635812; 発売日: 2005/09/16
02巻 出版社: 講談社 (2005/10/17); ISBN-10: 4063635902; ISBN-13: 978-4063635904; 発売日: 2005/10/17
03巻 出版社: 講談社 (2005/12/16); ISBN-10: 4063636178; ISBN-13: 978-4063636178; 発売日: 2005/12/16
04巻 出版社: 講談社 (2006/02/17); ISBN-10: 406363633X; ISBN-13: 978-4063636338; 発売日: 2006/02/17
05巻 出版社: 講談社 (2006/04/17); ISBN-10: 4063636593; ISBN-13: 978-4063636598; 発売日: 2006/04/17
06巻 出版社: 講談社 (2006/06/16); ISBN-10: 4063636836; ISBN-13: 978-4063636833; 発売日: 2006/06/16
07巻 出版社: 講談社 (2006/08/17); ISBN-10: 4063637093; ISBN-13: 978-4063637090; 発売日: 2006/08/17
08巻 出版社: 講談社 (2006/10/17); ISBN-10: 4063637360; ISBN-13: 978-4063637366; 発売日: 2006/10/17
09巻 出版社: 講談社 (2007/01/17); ISBN-10: 406363776X; ISBN-13: 978-4063637762; 発売日: 2007/01/17
10巻 出版社: 講談社 (2007/03/16); ISBN-10: 4063638073; ISBN-13: 978-4063638073; 発売日: 2007/03/16
11巻 出版社: 講談社 (2007/05/17); ISBN-10: 4063638316; ISBN-13: 978-4063638318; 発売日: 2007/05/17
12巻 出版社: 講談社 (2007/07/17); ISBN-10: 4063638537; ISBN-13: 978-4063638530; 発売日: 2007/07/17
13巻 出版社: 講談社 (2007/09/14); ISBN-10: 4063638863; ISBN-13: 978-4063638868; 発売日: 2007/09/14
14巻 出版社: 講談社 (2007/11/16); ISBN-10: 4063639118; ISBN-13: 978-4063639117; 発売日: 2007/11/16
15巻 出版社: 講談社 (2008/01/17); ISBN-10: 4063639398; ISBN-13: 978-4063639391; 発売日: 2008/01/17
16巻 出版社: 講談社 (2008/03/17); ISBN-10: 4063639630; ISBN-13: 978-4063639636; 発売日: 2008/03/17
17巻 出版社: 講談社 (2008/06/17); ISBN-10: 4063639991; ISBN-13: 978-4063639995; 発売日: 2008/06/17

「書評」にコミックとかDVDの読書感想文?なんか書いてスビバゼン・・・(_o_)

2013年3月3日日曜日

大野伸介 監督「シャカリキ!」(DVD)

「シャカリキ! スタンダード・エディション」(DVD)
< http://www.amazon.co.jp/dp/B000UX9F1C/>
監督: 大野伸介
出演: 遠藤雄弥, 中村優一, 鈴木裕樹, 南沢奈央, 小林裕吉
販売元: ジェネオン エンタテインメント; DVD発売日: 2009/01/23; 時間: 106 分
[書評] ★★☆☆☆
 曽田正人の自転車熱血漫画「シャカリキ!」の実写版。 原作の漫画がワイド版で7巻、実写版はどうなるものかと思ったが、 別物として観ればソレナリに面白いかな。ただ、ドラマとしての作りこみはチョット甘い気がする。まぁ1時間46分の中にストーリーを作り込むと、こうなっちゃうのかな。
 あと、スポンサー等の問題もあるのだと推察するが、 日本製フレームの自転車ばっかりで、何か違うなぁ~、という感じ。(原作に出てくるバイクは海外製ばっかりなのだが、本作は日本のメーカーの物ばっかり(主にPanasonic)…実際の日本のバイク人口は欧米製のフレームが多いので、実態を反映できていないというか。これも大人の事情なのでしょうけど。/苦笑) 

「書評」のコーナーに何故DVD? すみません、「シャカリキ!」の原作がすごく良かったので(コレもコミックなんですけど…/苦笑)、ついでです。

曽田正人「シャカリキ!」(コミック)


曽田 正人 (著)
「シャカリキ!」(ビッグコミックスワイド、1~7巻)
[書評] ★★★★★
 自転車漫画と言えばコレ!
 作者、曽田正人が、92~95年にかけて描いた初の長期連載作品。 自転車に取りつかれ、坂を登ることに全てを賭ける少年、野々村輝(テル)の熱血物語。この漫画を読むと、自転車で坂を登りたくなる! 「ふんが~~ぁ!」と叫びながら。
 なお、イタリアの自転車メーカーの雄・Bianchiのバイクオーナーが読むと、妙に嬉しかったりする。主人公・テルが1台目を壊してしまった後に乗っているのは、90年代の名車・Bianchi Nouvo 105(メインコンポーネンツにシマノ105を採用したエントリーレーサー)なのである。
 そんな私は、「ツール・ド・おきなわ(たぶん'92)」のシーンで出てきたコースを、 自分でも走ってしまいました。この時走ったのはBianchiじゃないバイクだったんだけど。(苦笑)
 この漫画、検査に引っ掛からないドーピング剤です。(爆)

1巻 出版社: 小学館 (2000/06); ISBN-10: 4091868010; ISBN-13: 978-4091868015; 発売日: 2000/06
2巻 出版社: 小学館 (2000/06); ISBN-10: 4091868029; ISBN-13: 978-4091868022; 発売日: 2000/06
3巻 出版社: 小学館 (2000/06); ISBN-10: 4091868037; ISBN-13: 978-4091868039; 発売日: 2000/06
4巻 出版社: 小学館 (2000/07); ISBN-10: 4091868045; ISBN-13: 978-4091868046; 発売日: 2000/07
5巻 出版社: 小学館 (2000/07); ISBN-10: 4091868053; ISBN-13: 978-4091868053; 発売日: 2000/07
6巻 出版社: 小学館 (2000/08); ISBN-10: 4091868061; ISBN-13: 978-4091868060; 発売日: 2000/08
7巻 出版社: 小学館 (2000/08); ISBN-10: 409186807X; ISBN-13: 978-4091868077; 発売日: 2000/08

2013年3月1日金曜日

三田紀房「ドラゴン桜」(コミック)

三田 紀房 (著)
「ドラゴン桜」モーニングKC (コミック)、1~21巻
[書評] ★★★★★
 たかが漫画だと侮るなかれ。 本書には競争社会の真実が至る所に示されている。あまり書くとネタバレになるので止めておくが、 努力することの尊さと、努力した人にしか味わえない「何か」があることを本書は教えてくれる。 受験戦争を体験した人なら、共感できるところも多いのではないだろうか。 受験生には勿論、参考になる部分が多いと思うし、 受験を終えた人・縁の無い人であっても、 競争社会を生きている人にとって参考になるものは多いだろう。
 ただ、漫画の途中で所々に寄稿のコラムがあって、 色々な人が言いたい放題言っているのは閉口するものが多い(一部は参考になるものもあるが)。たとえば、ホリエモンの寄稿は、今読んでも(今読むからこそ?)随分トンガっているなぁ、 自慢話ばかりで参考にならないなぁ、という感じ。こういうコラムは漫画家本人ではなく、編集の方で付け加えたものだろうが、 本書の価値を落としているのではないだろうか。
 ま、漫画の割には色々と参考になることが書かれている。もう1回書こう。競争社会の真実が至る所に示されている漫画だ。
01巻 出版社: 講談社 (2003/10/23), ISBN-10: 4063289095, ISBN-13: 978-4063289091
02巻 出版社: 講談社 (2004/01/23), ISBN-10: 4063289273, ISBN-13: 978-4063289275
03巻 出版社: 講談社 (2004/04/23), ISBN-10: 4063289486, ISBN-13: 978-4063289480
04巻 出版社: 講談社 (2004/07/23), ISBN-10: 4063289664, ISBN-13: 978-4063289664
05巻 出版社: 講談社 (2004/10/22), ISBN-10: 4063289869, ISBN-13: 978-4063289862
06巻 出版社: 講談社 (2005/01/21), ISBN-10: 4063724085, ISBN-13: 978-4063724080
07巻 出版社: 講談社 (2005/04/22), ISBN-10: 4063724263, ISBN-13: 978-4063724264
08巻 出版社: 講談社 (2005/06/23), ISBN-10: 4063724425, ISBN-13: 978-4063724424
09巻 出版社: 講談社 (2005/07/22), ISBN-10: 4063724506, ISBN-13: 978-4063724509
10巻 出版社: 講談社 (2005/09/21), ISBN-10: 4063724662, ISBN-13: 978-4063724660
11巻 出版社: 講談社 (2005/12/22), ISBN-10: 4063724751, ISBN-13: 978-4063724752
12巻 出版社: 講談社 (2006/03/23), ISBN-10: 4063725030, ISBN-13: 978-4063725032
13巻 出版社: 講談社 (2006/05/23), ISBN-10: 4063725154, ISBN-13: 978-4063725155
14巻 出版社: 講談社 (2006/07/21), ISBN-10: 4063725421, ISBN-13: 978-4063725421
15巻 出版社: 講談社 (2006/09/22), ISBN-10: 4063725480, ISBN-13: 978-4063725483
16巻 出版社: 講談社 (2006/11/22), ISBN-10: 4063725618, ISBN-13: 978-4063725612
17巻 出版社: 講談社 (2007/01/23), ISBN-10: 4063725723, ISBN-13: 978-4063725728
18巻 出版社: 講談社 (2007/03/23), ISBN-10: 4063725839, ISBN-13: 978-4063725834
19巻 出版社: 講談社 (2007/05/23), ISBN-10: 4063725979, ISBN-13: 978-4063725971
20巻 出版社: 講談社 (2007/07/23), ISBN-10: 4063726134, ISBN-13: 978-4063726138
21巻 出版社: 講談社 (2007/08/23), ISBN-10: 4063726193, ISBN-13: 978-4063726190