「競争優位の戦略―いかに高業績を持続させるか [単行本]」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4478370192/>
単行本: 659ページ; 出版社: ダイヤモンド社 (1985/12); ISBN-10: 4478370192; ISBN-13: 978-4478370193; 発売日: 1985/12
[書評] ★★★★☆
ハーバード大学のマイケル・ポーター教授による、企業の競争戦略論に関する研究書・第2弾。前著「競争の戦略」よりさらに深い議論をしている。 会社が成功するか失敗するかの決め手は「競争優位」であること、 市場シェアや業界リーダーといった立場は手段ではなく、結果であるという。
競争優位の基本戦略はコスト・リーダーシップと差別化の2つである。 競争優位を確保し維持するために、この2つの基本戦略を選 び実行する方法を詳細に述べたのがこの本である。 競争優位の分析方法して「価値連鎖」を挙げ、 社内外の価値活動の連結関係を知ることが競争優位へいたる有力な方法であるという。この価値活動をまず主活動と支援活動とに分け、それぞれがさらに個々の価値活動に細分化される。
この本も読み易い本ではないが、企業分析・戦略分析・企画・立案に関わるような仕事を(再度)する時が来たら、何度も読み返すことになりそうな本。
デジタル化、ネット化の進んだ現在、本書の内容が通用しない市場分野も一部あるかとは思うが、 製造業、サービス業には今でも十分通用する本だと思う。
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