2014年1月25日土曜日

野口聡一 (著), 大江麻理子 (著)「野口さん、宇宙ってどんなにおいですか?」

野口聡一 (著), 大江麻理子 (著)「野口さん、宇宙ってどんなにおいですか?」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4022508248/>

単行本: 168ページ
出版社: 朝日新聞出版 (2012/3/16)
言語: 日本語
ISBN-10: 4022508248
ISBN-13: 978-4022508249
発売日: 2012/3/16

[書評] ★★★★★

先週末に続き、また大江麻理子さんシリーズです(笑)。

野口聡一さんは、2005年にスペースシャトルSTS-114のクルーとして宇宙初飛行、日本人初のISS(国際宇宙ステーション)で船外活動を行った人。2009年12月にソユーズTMA-17に搭乗して2度目の宇宙飛行、翌2010年6月に帰還するまで163日間ISSに滞在した。

大江麻里子さんは言わずと知れたテレビ東京のアナウンサー(現在ニューヨーク支局)。2009年にジョンソン宇宙センター(ヒューストン)の取材をし、その年の大晦日に、ジルベスターコンサートでISSに搭乗した野口さんとの共演を通じて、一気に“宇宙ファン”になってしまった人。

さて、本書は、ISSクルーが地球を飛び立ってから帰還するまでの間、どのような生活をし、どのような仕事をしているかを平易に、多くの人に解り易く解説した本だ。中学生位にも普通に読める内容であり、宇宙への夢を掻き立ててくれる本だ。日本人の宇宙飛行士が何人も宇宙に行ってニュースになり、コミック「宇宙兄弟」が売れる時代だ(こちらはフィクションだが、日米露の宇宙開発をよく調べていると思う)。そして本書はフィクションではなく、実際に宇宙ステーションで働いてきた人の生の声。宇宙を目指す若い人がもっと増えるといいなぁ、と期待を抱かせる本だ。

巻頭の宇宙から見た日本や世界各地の写真が非常に美しい。特に夜景が非常に綺麗。これを見るためだけでも、本書を買う価値ありです。

宇宙にロマンや希望を抱く人は必読! 中学生・高校生にもわかりやすい内容なので、子供のための教養書としても良いと思います。

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