辻村 深月(著), CLAMP(イラスト)「ハケンアニメ!」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4838726902/>
単行本: 441ページ
出版社: マガジンハウス (2014/8/22)
言語: 日本語
ISBN-10: 4838726902
ISBN-13: 978-4838726905
発売日: 2014/8/22
[書評] ★★★☆☆
某書店の「注目の新刊」で平積みされていたので、つい手に取ってしまった本(笑)。ちなみに、“ハケン”は“派遣”ではなくて“覇権”。
アニメーション制作現場で働く人たちの仕事物語。章ごとに主人公が入れ替わる、多視点型の書き方が面白さを一層増している。
多くの人物が最初は互いに理解が足りなかったりするのだが、物語が進むにつれて、相手への理解、そして自分がやるべき仕事が見えてくる。割り当てられた仕事を地味にこなしていくことで、誰かが幸せになっていることに気づいた時、その仕事をやっていることに幸せを感じられる。この辺りの展開は割とベタなのだが、心温まる物語になっている。オビに「やる気みなぎる、お仕事小説誕生」と書いてあったが、誇張ではないだろう。
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