暑いですね。読書ペースも落ちています。というか、最近コミックとラノベばかり…。ダメダメな大人です(苦笑)。
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石塚真一「BLUE GIANT (10)」
<https://www.amazon.co.jp/dp/4091894607/>
コミック: 200ページ
出版社: 小学館 (2017/3/10)
言語: 日本語
ISBN-10: 4091894607
ISBN-13: 978-4091894601
発売日: 2017/3/10
[書評]
★★★★☆
19歳のプレイヤ3名(ピアノ、テナーサックス、ドラムス)のジャズバンド「Jass」。メンバー全員上げ調子で、有名なジャズ・クラブ「So Blue」の舞台に3名揃って立つ…はずでした。
が、直前にピアノの沢辺雪祈(ユキノリ)君がバイト中の事故で重体、右手~右腕に何年かけても直らないかも知れないダメージを受けてしまいます。でもステージはキャンセルせず、ドラムスの玉田君とテナーのダイ君だけで演奏します。
- サックスとドラムスのデュオというのは非常に珍しい。私の知る音源では、Chick Coreaのアルバム「Three Quartets」(1981)のアナログ盤LP発売当初は入っていなかったが、後年CDが発売された際に追加された音源、「Confirmation」(作曲:Charlie Parker)。
- 脱線するが、この「Confirmation」、テナーサックスは故Michael Brecker (1949-2007)、そしてドラムスはSteve Gaddではなく何とChick Corea! (参考情報:「Three Quartet」英語版Wikipedia, <https://en.wikipedia.org/wiki/Three_Quartets>)
閑話休題。公式ページ<
http://bluegiant.jp/>で
「【BLUE GIANT】完結。新タイトルで海外編へDIVE IN!!」とあったので、
「Jass」は解散、本作の主人公・テナーサックスの
宮本大(ダイ)君は単身海外へ、…ということは読めていました。が、この解散への展開、特に雪祈君には残酷です。ダイ君が日本を飛び出すキッカケとして、ドラマティックに物語を進める上で必要だったのかも知れませんが、切なすぎます。本巻終盤、空港で出国審査を済ませたダイ君から電話を受けた雪祈君、ピアノの前で作曲作業中でした。左手だけでピアノを弾き、左手で楽譜を書いていく描写…ちょっと泣かされました。