中野 剛志「世界を戦争に導くグローバリズム」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4087207552/>
新書: 256ページ
出版社: 集英社 (2014/9/17)
言語: 日本語
ISBN-10: 4087207552
ISBN-13: 978-4087207552
発売日: 2014/9/17
[書評]
★★★★☆
戦後、アメリカによる一極主義的な覇権体制が崩れ始めている。多極化する世界、特に東アジアにおいて、日本がどうすべきかについて書かれた本。東アジア・西欧・東欧・中東を中心とした世界のダイナミクスや、アメリカの世界制覇戦略の変遷、日本の取るべき方針について解り易く述べる。
本書のベースとなっているのは、米国国家情報会議が公表した報告書「グローバル・トレンド2030」(2012年12月)等の公式文書。これらの文書に書かれた予測の確実性はともかく、アメリカが世界をどのように見ているかについての信頼性は非常に高いと言えるだろう。
日本の自衛力はどうあるべきか、アメリカや東アジアの各国との関係において留意する点は何か、等々について、平和ボケした我々の目を覚ましてくれる本。多少タカ派とも言える意見が多く、また本書の結論として明確な出口戦略も見えない感は否めない。が、
日本国民として知っておかなければならない内容が多いと思う。
良書。
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