2015年9月13日日曜日
村上 春樹「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド (上・下)」
村上 春樹(著)「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 上巻」
<http://www.amazon.co.jp/dp/410100157X/>
ペーパーバック: 471ページ
出版社: 新潮社; 新装版 (2010/4/8)
言語: 日本語
ISBN-10: 410100157X
ISBN-13: 978-4101001579
発売日: 2010/4/8
村上 春樹(著)「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 下巻」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4101001588/>
ペーパーバック: 410ページ
出版社: 新潮社; 新装版 (2010/4/8)
言語: 日本語
ISBN-10: 4101001588
ISBN-13: 978-4101001586
発売日: 2010/4/8
[書評] ★★★★★
先日『職業としての小説家』<http://www.amazon.co.jp/dp/4884184432/>を出したばかりの村上氏だが、今日は村上氏のちょい昔の本を。
さて、本書。「ハードボイルド・ワンダーランド」と「世界の終り」との二つのSFストーリーが交互に描かれた、ちょっと不思議な小説。1985(昭和60)年初出の本だが、30年を経た今読んでも色褪せない面白さがある。「ハードボイルド・ワンダーランド」と「世界の終り」の二つの世界の関係につては、これを示唆するキーワードは早いうちから出てくるものの、最後まで読まないと決定的な繋がりがわからないという仕掛けがあり、つい二度読みしたくなる。
若い人よりも、ある程度社会経験を積んでから読んだ方が面白いだろう。生きることの意味、心とは何か、世界の不完全さ、…等々、色々なことを再考させられる。
良作。
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