[書評] ★★★☆☆
年末年始、南房総に行ってきたので、それに因んで読んでみた本。言わずと知れた、曲亭馬琴(滝澤馬琴)による伝奇物語。
醒めた目で見ると、ツッコミ所満載。
- 八犬士に限らず里見家ゆかりの人物が「八」「犬」にまつわる名前の人ばかり。八犬士の苗字も無理な設定が目立つ(「大塚」→「犬塚」とか)。物語冒頭に出てくる伏姫も名前に「犬」が入っていますね。いちばん酷いのはヽ大(ちゅだい)法師だろう(「犬」=「ヽ」+「大」というワケ/笑)。
- 里見家の人々と八犬士が人徳が高く、敵方が外道ばかりだったり。子供には解り易いだろうけど(笑)。
- 八犬士の向かう所敵無しという超御都合主義的ストーリー展開だとか。今様の言い方をすれば「チート」ですよコレ。
そう言えば、千葉には犬にまつわる苗字の人が多いよな~。犬川さんとか犬井さんとか犬飼さんとか。。。やっぱり八犬士に関係あるのかな?
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曲亭馬琴(著), 白井喬二(翻訳)「現代語訳 南総里見八犬伝 上」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4309407099/>
文庫: 604ページ
出版社: 河出書房新社 (2003/2/5)
ISBN-10: 4309407099
ISBN-13: 978-4309407098
発売日: 2003/2/5
曲亭馬琴(著), 白井喬二(翻訳)「現代語訳 南総里見八犬伝 下」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4309407102/>
文庫: 609ページ
出版社: 河出書房新社 (2003/2/5)
ISBN-10: 4309407102
ISBN-13: 978-4309407104
発売日: 2003/2/5
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