またまた古い本です(現在“積読”本消化キャンペーン実施中/笑)。
ジョエル バーカー (著), 仁平 和夫 (翻訳)「パラダイムの魔力」(日経BP社、1995/4/11)
<http://www.amazon.co.jp/dp/482274020X/>
(※新装版→<http://www.amazon.co.jp/dp/4822250148/>)
単行本: 246ページ
出版社: 日経BP社 (1995/4/11)
言語: 日本語
ISBN-10: 482274020X
ISBN-13: 978-4822740207
発売日: 1995/4/11
[書評] ★★★★★
パラダイムとは、その時代や業界の考え方の枠組み、価値観。「ものの見方」と言っても良い。本書は、我々がいかに旧来のパラダイムに縛られやすいか、またそのことによって情報を捻じ曲げて見てしまうかを示すと同時に、新しいパラダイム(パラダイム・シフト)を取り入れるべきタイミングとその方法について述べる。
研究開発や企業経営にはイノベーションが必須だが、イノベーションにはこの「パラダイム・シフト」が重要な役割を果たす。不可能なことを可能にするには、新しいものの見方が必要になることが往々にして起こる。他者に先んじて新しいパラダイムを取り込み、競争を勝ち抜くための指針が本書には書かれている。
古いパラダイムの枠内では問題が解決されなくなってきた時に、色々なパラダイムが出てきて、そのうちごく一部だけが新しいパラダイムとして定着するという。これらのうち、どのパラダイムを取り入れるか。最終的には、直観がモノを言うという結論にはちょっと笑ってしまったが、実際その通りかも知れない。
非常に読み易いし、面白い。そして、イノベーションを生み出すべき立場の人にとって、面白い小噺・心掛けるべき項目が満載という意味で、役立つ本だと思う。良書。
※本書、新装版があります。<http://www.amazon.co.jp/dp/4822250148/>
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