クレイトン・M・クリステンセン, ジェームズ・アルワース, カレン・ディロン(著), 櫻井 祐子 (翻訳)
「イノベーション・オブ・ライフ -ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4798124095/>
単行本: 264ページ
出版社: 翔泳社 (2012/12/7)
言語: 日本語
ISBN-10: 4798124095
ISBN-13: 978-4798124094
発売日: 2012/12/7
[書評] ★★★★★
良書! ★5点満点なら、6~7点を献上したくなる本。
キャリア・家庭生活・信仰など全てにわたり、自分の人生をより良いものにするためにどうしたら良いか。仕事や家庭、子育てといった生活の各場面に、自分の資源(特に時間)をどう振り分ければ良いか。度々現れる“誘惑”を断ち切るにはどうしたら良いか。予定外の出来事にはどのように対処したら良いか、…等々。経営戦略的な視点を活用して、これの質問に答えてくれる本。オビの惹句は“クリステンセン教授の「人生経営学」”。まさにその通りの内容だ。
クリステンセン教授(ハーバード・ビジネス・スクール)は、著書『イノベーションのジレンマ』にて「破壊的イノベーション」を提唱したのを始めとし、これまで「技術革新」や「企業経営」について論じてきた(後から、教育についても書いている)。その教授が、これらよりもずっと大きなテーマ、「人生」について述べた、渾身の作品だ。大病を患い、必死に復帰した教授だから書けたのであろう、魂のこもった著書。
経営書の類を読んだ人にとっては、非常に馴染みのある表現で読み易いし(ケーススタディでは色々な企業の失敗例も出て来る)、内容は誰もが共通に持つテーマ、「人生」。経営書なんて縁が無いよ…という人にとっても、(内容は堅めだが)必ず役に立つ本だと思う。これから社会人としてのキャリアをスタートさせる人が読んでも良いし、現役世代なら上は何歳の人でも役に立つと思う。特に実感をもって読め、かつ自分の人生の指針として活かせるのは、おそらく30~40代位だろうか。
10年前にこの本と出会えていたら、私の人生は違ったものになっていたかも知れない。そう思わせる本だ。超オススメ。
以下、参考図書:
- 「イノベーションのジレンマ」(翔泳社/増補改訂版、2001/07) (Amazon, 拙書評)
- 「イノベーションへの解」(翔泳社、2003/12/13) (Amazon, 拙書評)
- 「イノベーションへの解 実践編」(翔泳社、2008/9/19) (Amazon, 拙書評)
- 「明日は誰のものか イノベーションの最終解」(Amazon:旧版(ランダムハウス講談社、2005/9/16、宮本喜一訳)/新版(翔泳社、2014/7/8、櫻井祐子訳), 拙書評)
- 「教育×破壊的イノベーション 教育現場を抜本的に変革する」(翔泳社、2008/11/20) (Amazon, 拙書評)
- 「イノベーションのDNA 破壊的イノベータの5つのスキル」(翔泳社、2012/1/18) (Amazon, 拙書評)
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