2014年8月23日土曜日

石塚真一「BLUE GIANT」(1~3) (コミック)

今回は軽めに、コミック本です。

石塚 真一 (著)「BLUE GIANT 1」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4091856780/>
コミック: 222ページ
出版社: 小学館 (2013/11/29)
言語: 日本語
ISBN-10: 4091856780
ISBN-13: 978-4091856784
発売日: 2013/11/29

石塚 真一 (著)「BLUE GIANT 2」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4091862454/>
コミック: 208ページ
出版社: 小学館 (2014/3/28)
言語: 日本語
ISBN-10: 4091862454
ISBN-13: 978-4091862457
発売日: 2014/3/28

石塚 真一 (著)「BLUE GIANT 3」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4091864600/>
コミック: 208ページ
出版社: 小学館 (2014/7/30)
言語: 日本語
ISBN-10: 4091864600
ISBN-13: 978-4091864604
発売日: 2014/7/30

[書評] ★★★★★

中学卒業記念に、友人と一緒に行ったジャズ・ライヴ。それ以来、主人公・宮本 大(みやもと だい)はジャズに取り憑かれてしまった。

大曰く、ジャズは「ハゲしくて自由な音楽」(オリジナル音源の演奏者や曲名から、ビバップですな)。そんな彼は、高校ではバスケ部に所属しながら、毎日部活後に夜遅くまでサックスを練習する。決して豊かな家庭に育っている訳ではないが、彼の“姿勢”や“音”に魅かれた周りの人間は、彼に色々な機会を与える。楽器屋の主人は箱にリードを多目に入れてくれたり、ふとした縁で知り合ったピアノ弾き(実は凄腕のサックス吹き)の親父さんが無償でレッスンをつけてくれたり。

初セッションでは大きな挫折を味わうも、周りの人に支えられて、大は音楽的に成長して行く。

・  ・  ・  ・  ・

お金持ちでもないのに初めてのサックスがいきなりセルマー製の高級品だとか(高校を卒業して働き出した兄が無理してローンで買ってくれた)、レッスンを付けてくれるようになった親父さんがバークリー帰りだとか、学校の音楽の先生といきなり合奏(というかセッション)出来ちゃうとか、…まぁ挙げ出したら無茶&強引な設定は沢山ある。でも、そんなのどうでも良くなる位、ドライブ感の強いストーリー。熱い。ぐいぐい引き込まれていく。文句無しに面白い。

サックス吹きでなくても、音楽好きの人間(特に楽器演奏者/経験者)には、非常に面白く読めるのではないだろうか。

まだ主人公は高校3年生で、受験も就職も予定無し(目標は世界一のプレイヤーになること、だから)。この先どうなるのか? 今後の展開が楽しみなコミックである。

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