2013年1月27日日曜日

ジェイ・エイブラハム「ハイパワー・マーケティング」


ジェイ・エイブラハム (著), 金森 重樹 (翻訳)
「ハイパワー・マーケティング (単行本)」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4757302878/>
単行本: 334ページ; 出版社: インデックス・コミュニケーションズ (2005/2/19); ISBN-10: 4757302878; ISBN-13: 978-4757302877; 発売日: 2005/2/19
[書評] ★★★☆☆
営業職がスーパーな営業職たりえる為のノウハウを詰め込んだ本。 顧客が本当に求めているものは何か? を考え、行動する為に具体的にどのようなことが出来るかを示しているという意味で有用。
 本書の第3章にある50の問いに真面目に答えれば、 自分自身と自社について、強みと弱みの分析を行い、 具体的な行動指針は自ずと出てくるようになっている。それ以降の箇所で、その具体的内容を補強する。
 本書は、いわゆる営業職以外にも役に立つだろう。 経済活動に携わる全ての人(企業人)は、 自分のアウトプットを誰かが「買って」貰って初めて、 自分の属する組織や社会に貢献することができる。すなわち、自分のアウトプットの売り込み方、 顧客(自分のアウトプットを必要とする人全て)への接し方等、 参考になることが多い。
 本書は、成功するためには自分自身の成功の定義を明確にすることが必須だと言っている。そこから、自分の目標を設定し、そこに向かって邁進すれば良い。 至極真っ当だ。ビジネスマンの9割が目標を持っていないらしいが、ここから始めることが「ひとつ上のビジネスマン」への第一歩になるだろう。

 本書の残念なことが、監訳者が何億円もの借金をして不動産取引業を始めた、リスク志向の高い人であること、 原著者を崇拝する団体がチョットいかがわしい集団になっていること。そういった辺り、どうしても割り引いて読まざるを得ないが、 本書から得られるものは、必ず少なくないと言っておこう。

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