友野 典男 (著)
「行動経済学 経済は「感情」で動いている (新書)」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4334033547/>
新書: 397ページ、出版社: 光文社 (2006/5/17)、ISBN-10: 4334033547、ISBN-13: 978-4334033545
[書評] ★★★☆☆
人々の経済行動を考える際、経済的効用が一番高い行動をとる「経済人」をモデルとした経済モデルが発展してきたが、 実際の人間の経済行動は、実際には「経済人」を大きく離れたものとなる。このような非効率的・矛盾だらけの人間の経済行動を説明する「行動経済学」(まだそういう名前のジャンルは無いだろう)について述べる。
本書は、そういう経済学の考え方のみを示すイントロダクションだが、 経済活動における人間心理の面白さを解き明かす辺りは、読んでいて非常に興味深い。
にしても。こういう所で「多くの人の行動の傾向」を見ると、 多くの場合、自分がその傾向から外れている。といった辺りも通じて、自分が平均的思考を行う人間ではないのだなぁと、つくづく感じさせる書ではある。
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