ジェリー パーネル (著), 日経バイト編集 (編集), Jerry Pournelle (原著)
「ジェリー・パーネルの混沌の館にて―カリスマ・ユーザーが綴るパソコン20年史」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4822206645/>
単行本: 366 p ; 出版社: 日経BP社 ; ISBN: 4822206645 ; (2004/10)
[書評] ★★☆☆☆
SF小説家、ジェリー・パーネルが米「BIT」誌に寄稿していた記事(日本国内では、この訳文が日経コンピュータに掲載された)を整理・編集した本。BIT誌が休刊となった後は、パーネル氏は各国の提携誌に直接原稿を送っていたという。
内容は、8ビットや16ビットのPCが主流だった頃から、 色々なPCやソフトウェアを仕事の道具として片っ端から試用した著者が、その使い心地をレポートしたり、展示会の様子をレポートしたり、と多岐にわたる。
今これを読んで面白いと思うのは、 古くからコンピュータを使ってきた世代だけであろう。 回顧主義と言っても良い。コンピュータ・システムがどのように発展してきたかを示す、 歴史的作品としては価値があると思うが、 今の世代の人(特にコンピュータ業界以外の人)が読んでも、あまり得るものは無いかも知れないし、 第一、読むのが辛いのではないかと思う。
かく言う私は、8bitPCからいじっていた世代なので、 本書を読みながらニヤリとしたりする箇所が多かったのだが、……。
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