2013年4月21日日曜日

福岡伸一、阿川佐和子「センス・オブ・ワンダーを探して ~生命のささやきに耳を澄ます~」

福岡 伸一, 阿川 佐和子
「センス・オブ・ワンダーを探して ~生命のささやきに耳を澄ます~」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4479392165/>
単行本(ソフトカバー): 256ページ; 出版社: 大和書房 (2011/10/24); 言語 日本語; ISBN-10: 4479392165; ISBN-13: 978-4479392163; 発売日: 2011/10/24
[書評] ★★★★☆
 福岡伸一氏と阿川佐和子氏の対談の形をとった、 福岡伸一氏の考える生命科学、生命の倫理、その他色々な話。
 福岡氏の本は、 「生物と無生物のあいだ」、 「世界は分けてもわからない」、 「動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか」、 「動的平衡2 生命は自由になれるのか」、と何冊か読んできたが、 氏の主張は首尾一貫していてブレない。 生命とは、タンパク質等の構成要素を組み合わせた機械的な存在ではなく、 多くの分子を取り込み、自らを作り出しながら同時に自らを壊し続けるという「流れそのもの」だという。
 本の書き手としても非常に優れた氏だが、対談もイケている。 本書でも、生命というものに対する視座を再確認させてくれる。 良書。

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