大江 建 (著)
「なぜ新規事業は成功しないのか―「仮説のマネジメント」の理論と実践」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4532149673/>
単行本: 325 p ; 出版社: 日本経済新聞社 ; ISBN: 4532149673 ; 新版 版 (2002/06)
[書評] ★★★☆☆
「新規事業」とは、大別して以下の4種類が挙げられる── (1)本業を充実させる事業~従来の顧客に対して、 従来の技術(の延長線上のもの)で行う事業、(2)顧客開拓型の事業~従来の技術(の延長線上のもの)を用いて、 従来とは異なる新規の顧客を対象として行う事業、(3)技術開拓型の事業~従来と同じ顧客に対して、 新規の技術を用いて行う事業、そして(4)多角化事業~顧客・技術ともに新規のものである事業。 本書は、これらのうち(2)(3)(4)の検討の進め方とその際の留意点をまとめた本である。 特徴的なのが、顧客・技術とも未知の領域に関して持っている情報(完全な情報であることは無く、 仮定・仮説に基づくものであることが普通である)としての「仮説」の立て方、仮説の検証方法、仮説の修正方法等を中心とした内容となっている(このことを「仮説のマネジメント」と言っている)。
系統立った書き方になっていて判りやすいが、内容が単調で、読むのに疲れる。あと、筆者の大江建氏(コンサル業)の方法は、 基本的に海外から入れた方法論の日本向け修正版(焼き直し)であり、 説得力がちょっと弱い気もする。という訳で、★2つマイナス。まぁ、悪くはないが…(系統的な進め方がフローチャートになっていたりして、この方が判りやすい、という向きもいるだろう)。
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