桑嶋 健一 (著)
「不確実性のマネジメント 新薬創出のR&Dの「解」 (単行本)」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4822245411/>
単行本: 216ページ ; 出版社: 日経BP社 (2006/9/28) ; ISBN-13: 978-4822245412 ; ASIN: 4822245411 ; サイズ (cm): 19 x 13
[書評] ★★★☆☆
医療用医薬品開発は他業界とは異質である。 大手製薬会社でも10年に1件か2件しか新薬の開発には成功せず、 1つの画期的な新薬の開発に成功すれば、年間1,000億円以上の多大な売上げに貢献する。 医薬品開発は「一攫千金」「宝探し」「ハイリスク・ハイリターン」というイメージそのままの世界である。 本書は、医療用医薬品開発の実態に関する調査と、他業種との比較を、一般向けに書いたもの。
大手製薬会社では、R&Dプロセスの上流段階では大きく網を張ってタイミング良く一気に絞り込むパターンをとり、 臨床開発を中心とした下流段階では「go or no-goの判断」「プロトコル・デザイン」で進める。
非医薬品業界でも、新規事業探索は「千三つ(1,000のうち当たりが3つ)」と言われる(医薬品はさらに確率が低いと言われるが、新規事業探索も0.3%未満の確率だろう)。そういう意味で、新規事業探索等に適用できそうなアプローチである。 非医薬品業界では、新規事業探索関連の担当者向けの本と言えそうだ。
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