ノーム チョムスキー (著), Noam Chomsky (原著), 松本 剛史 (翻訳)
「アメリカを占拠せよ! (ちくま新書) [新書]」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4480066853/>
新書: 201ページ; 出版社: 筑摩書房 (2012/10/9); 言語 日本語; ISBN-10: 4480066853; ISBN-13: 978-4480066855; 発売日: 2012/10/9
[書評] ★★★★★
米国で2011年9月17日に行なわれた“Occupy Wall Street”(ウォール街を占拠せよ)に始まる、アメリカの経済格差やその原因となっている経済界、政界に対する一連の抗議運動について書いた本。 大規模な運動そのものは開始後約2ヶ月ほどで沈静化しているが、抗議運動は物理的に空間を占拠するものから、 国民の良心を占拠することに移っているという。(米国での運動に呼応するように、Occupy Tokyoという抗議運動が2011年10月15日に東京でも行われた…なんて話はWikipediaとかを見れば書かれているのだが、運動の規模の割には大きなニュースになっていなかったような気がするが、これは政界・経済界と太いパイプを持つメディアの宿命か?) 「メディア・コントロール」と同様、メディアの働き、現在の“民主主義”の実態と本来あるべき姿を考える上で、重要な指摘が数多く示されている。 本書は、著者(チョムスキー氏)が最近の講演で話した内容をまとめた本。
先日の米国大統領選挙(オバマ再選)を始めとした、世界のニュースに対する視点が変わる。 良書。
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