村上”ポンタ”秀一 (著)
「自暴自伝――ポンタの一九七二→二〇〇三」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4163653104/>
単行本: 280 p ; 出版社: 文藝春秋 ; ISBN: 4163653104 ; (2003/12/05)
[書評] ★★★☆☆
ドラマーが読むと、非常に面白い。 音楽業界(芸能界)の裏話を知りたい人が読んでも、それなりに面白いと思う。が、ポンタさんは、かなり「とんがった」人だ。 自分のことを棚に上げて、恰好をつけた物言いが非常に多い。 自慢話だか何だか分からない話が多い。ま、それもこれも全部ポンタさんの「味」と言えばそれまでだが…。
ただ、この自慢話の中には真実も含まれていて、 日本の「ロック」の黎明期のミュージシャンは、その道で生きていく為の意気込みが半端じゃなく強いと言うか、きょうびのミュージシャン(ポンタさんに言わせれば甘やかされて育った世代とでもなるのだろう)は貪欲さが足りないと言うか。今ドキの日本のミュージシャンは、ポンタさん達が若かった頃に比べて、 国内にいながらでも沢山の音楽や映像といった情報が入ってくる恵まれた環境にありながら、 変に自分の枠を決めていて、その中で小器用に済ませている傾向があるような気がするのは私も同感。
まぁ、音楽界・芸能界の大御所が好き勝手に書いたエッセイであるからして、ハイハイと読んだ方が良いのかも知れない。
んで。この本は、個人的には★4~5個つけて良かったんだけど、面白いけど役に立たないというか、そういういう意味で★3つ。
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