鮫島 正洋 (著)
「新・特許戦略ハンドブック―知財立国への挑戦 (単行本)」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4785713690/>
単行本: 705ページ ; 出版社: 商事法務 (2006/10) ; ISBN-13: 978-4785713690 ; ASIN: 4785713690 ; サイズ (cm): 21 x 15
[書評] ★★★★☆
知財を活かした企業競争力強化に関する本。 副題にもあるが、2000年以降、小泉前首相が宣言した「知財立国」戦略に則った、 国・企業の「あるべき姿」を示す本。 但し、解説本・ガイドブックというよりも、16本の論文・解説論文を集めた論文集といった色合いが濃い。
日本の知財立国宣言・知財戦略に沿った各企業の知的財産戦略への指針、 企業競争力上における知財(特許)の位置づけ及び活用方法、 個別の知的財産の価値の測り方、 知財教育のあり方等々、内容は多岐にわたる。 内容は広く、かつ深い。
知財戦略のあるべき姿を一面から論じた書は多いが、 本書では多くの著者がそれぞれの論を展開し、 知財戦略というものを多面的に知ることが出来る。 各論文(16本)も一定以上に高レベルで内容も濃く、 広い視点での勉強・新しい視点を与えるキッカケにもなるし、 多くの人が色々なものを得ることの出来る本だと思う。
論文集的な作りなのと分量が多く(600頁超)、 頭から全部読むと中弛みしがちだが、必ず役に立つと思う。 重くて持ち運びに不便だが、オススメできる良書。
ちなみに、1章・11章は編者の鮫島弁護士・弁理士の講演を聴く人・聴いた人は、 予習・復習になるし、聴いていない人も参考になることが多いと思う。
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