福岡伸一(著)
「動的平衡2 生命は自由になれるのか [単行本]」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4863240449/>
単行本: 254ページ; 出版社: 木楽舎 (2011/12/10); ISBN-10: 4863240449; ISBN-13: 978-4863240445; 発売日: 2011/12/10
[書評] ★★★★★
前著「動的平衡」(木楽舎、2009/2/17)の続編。ヒトの進化、がん、等について解り易く述べている。
がんは、遺伝子のコピーミスによって起こる病気であるが、コピーミス→突然変異による進化の可能性を残す為のトレードオフとして残ってしまった現象という。
前著の論旨と合わせると、老化というのは、 生命の回転速度(自らを壊しながら再構成してエントロピーの蓄積を防ぐスピード)が低下することであることがわかる。また、老化により、分子レベルでの損傷が少しずつ蓄積していき、やがてエントロピー増大のスピードに追い抜かれてしまう現象を「死」と言う。 非常に解り易い説明だ。
本書も前著に続きハードカバーで250ページあるが、ぐいぐい引き込まれ、一気に読めてしまう。 科学の興奮を味あわせてくれる良書。
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