朝永 振一郎 (著)
「物理学とは何だろうか 下 岩波新書 黄版 86 岩波新書」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4004200865/>
新書: 236 p ; 出版社: 岩波書店 ; ISBN: 4004200865 ; 下 巻 (1979/01)
[書評] ★★★★☆
湯川秀樹先生と並ぶ日本の頭脳、ノーベル物理学賞受賞者の本。 湯川先生はその著作から見るに、真面目一本の人のようだが、朝永先生はかなりの根明らしい。 本書は物理学の存在意義、他の学問との違い、等々をただ淡々と綴った本なのだが、 通勤・通学の電車の中で読むのに難しすぎない内容だ。21世紀の現在、本書を読んで得るものは何かと問われると答えに窮するかも知れないが、 朝永先生の人間に、著作を通じて触れることが出来るという意味で、読む価値はある。
湯川先生の本もそうだが、日本人(特に大御所と呼ばれるような大先輩の方々)の本は基本的に真面目に書かれていて、息を抜ける個所はあまり無い。ので、ファインマン著作等軽い本を読み慣れた人が読むと、 睡魔に襲われること請け合い、要注意だ(笑)。
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