2012年8月11日土曜日

川島和正「楽して成功できる非常識な勉強法」

川島 和正 (著)
「楽して成功できる 非常識な勉強法 (単行本(ソフトカバー))」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4776205211/>
単行本(ソフトカバー): 236ページ; 出版社: アスコム (2008/8/19); 言語 日本語; ISBN-10: 4776205211; ISBN-13: 978-4776205210; 発売日: 2008/8/19
[書評] ★★★☆☆
 本書のタイトルは「非常識な勉強法」とあるが、 非常識なことなど何も書かれていない。 将来自分がどうありたいかを明確にし、そのために今できることを整理し、 優先順位付けをして不要な活動を無くし、 時間・お金を捻出すべし、という考えてみれば当たり前の、 成功者のほとんどが実践していることを示した内容だ。
 筆者は勉強は苦手だったが、世の中に出てイッパシの人間として扱われるため、 大学に行くことを決意。そのために最小限度の努力で最大の効果を上げるべく、 東京理科大に行ったとのこと。 結果よりも過程、努力のみを賞賛するスポ根的な価値観の人から見れば、 確かに「非常識」と言えるのかも知れないが、 目的を持って自分の行なうべきことを整理し、 優先順位付けを行なうことで目的を達成する。この姿勢は立派だ。
 ただ、本書は「下手に考えると失敗するので、本書の方法を疑わずに受け入れ、 実践しろ。考えるな」と言っている。 中途半端に真似た所でうまく行かない場合が多いことを考えての言葉だろうが、チョット頂けない。 「考えるな」、「私を信じろ」、「この通りに行動しろ」、は狂信者的な発想だ。その分書評の★を減らしたが、まあ参考になる本ではある。 自己責任で読み、自己責任で参考にし、自己責任で情報の取捨選択をする。そういうオトナな態度で読みたい。


 あと、余計なお世話かも知れないが、文章に知性があまり感じられない。こんなチンケな文章(失礼…)を書いている男の言うことを聞いて良いものか? と思ってしまう。 内容はソコソコまともであるだけに、勿体無いなぁ…と思う次第である。

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