2012年7月4日水曜日

ウォルター・アイザックソン「スティーブ・ジョブズ」(Ⅰ・Ⅱ)

 
ウォルター・アイザックソン (著), 井口 耕二 (翻訳)
「スティーブ・ジョブズⅠ」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4062171260/>
ハードカバー: 448ページ; 出版社: 講談社 (2011/10/25); 言語 日本語; ISBN-10: 4062171260; ISBN-13: 978-4062171267; 発売日: 2011/10/25
ウォルター・アイザックソン (著), 井口 耕二 (翻訳)
「スティーブ・ジョブズⅡ」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4062171279/>
ハードカバー: 431ページ; 出版社: 講談社 (2011/11/2); 言語 日本語; ISBN-10: 4062171279; ISBN-13: 978-4062171274; 発売日: 2011/11/2
[書評] ★★★★★
 スティーブ・ジョブズ氏の公認(でいいんですよね)の評伝。全世界同時発売だったようですが、 日本語版の下巻のみ1週間遅れたという曰く付きの本です(というほどでもないですが)。
 私がパソコンに触り出した頃、(自分はいじったことがありませんが)Apple IIというマシンがもてはやされていました。 世のパソコンが、ROM-BASIC搭載モデルからDOSモデル、GUI型へと変遷して行く中、アップルのコンピュータは他とは違う路線を行っていました。 大学3年の時の学生実験で、初めてMacintoshに触りました。 配属された研究室にもMacintosh(Quadra 840AV)が導入されましたが、 画面もサウンドもとくかくパワフルな(そして高価な)マシンでした。 当時のMS-DOSやMS-Windows 3.1パソコンと、エンジニアリングワークステーションの間のパフォーマンスでしょうか。 入社して、最初にあてがわれたのもMacintoshでした(Power Mac 6100、その後Power PC(G3))。 私物でもiBookに始まり、今でもiMac(Intel Core2Duoモデル)を使っています。このほか、iPodやiPadも幾つかの世代の物(笑)を使っています(複数持っているものは、 例えば動画用・音楽用などと使い分けています)。アップル・コンピュータ、今は単に「アップル」ですが、 私のコンピュータ人生において、今も昔も、無くてはならない存在です。
 この評伝の最後数ページにわたり、スティーブ・ジョブズ本人の言葉が書かれています。
 『僕は、いつまでも続く会社をつくることに情熱を燃やしてきた。すごい製品を作りたいと社員が猛烈にがんばる会社を。それ以外はすべて副次的だ。もちろん、利益を上げるのもすごいことだよ? 利益があればこそ、すごい製品を作っていられるのだから。でも、原動力は製品であって利益じゃない。』(Ⅱ巻・p.424より引用)
 自分にとって仕事とは何か、会社とはどうあるべきか、考えさせられてしまいます。

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