デビッド・スミック (著), 田村源二 (翻訳)
「世界はカーブ化している グローバル金融はなぜ破綻したか」
<http://www.amazon.co.jp/dp/419862738X/>
単行本: 351ページ; 出版社: 徳間書店 (2009/5/19); 言語 日本語; ISBN-10: 419862738X; ISBN-13: 978-4198627386; 発売日: 2009/5/19
[書評] ★★★☆☆
トーマス・フリードマン著「フラット化する世界」を受けて、 実は世界(特に世界金融市場)は完全にはフラット化していないよ、という本。グローバル金融市場では市場参加者の様々な思惑によってさまざまな現象が発生しており、 著者はこれを「カーブ化している」と表現した。 本書は世界金融市場に着目し、特に、07-08大信用危機(リーマンショックに端を発する世界金融危機)が起こったのかを解説する。また、グローバリゼーションが終わりつつある(自由経済ではなくなりつつある)ことも示す。 本書の面白いことは、日本の財政状況にも目を着けているところ。 日本が全世界経済に対して大きなインパクトを持つプレーヤーであるということでもあるのだが、アメリカの経済学者が、日本の取るべき道を示しているのは興味深い。
「フラット化する世界」に対するコバンザメ的な本かなぁとは思うが、それなりに興味深く読める。
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