2012年7月24日火曜日

クレイトン・クリステンセン、ほか「明日は誰のものか」

クレイトン・M・クリステンセン (著), スコット・D・アンソニー (著), エリック・A・ロス (著), 宮本 喜一 (翻訳)
「明日は誰のものか イノベーションの最終解 Harvard business school press」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4270000716/>
単行本: 568 p ; 出版社: ランダムハウス講談社 ; ISBN: 4270000716 ; (2005/09/16)
[書評] ★★★★☆
 教育、航空(航空機産業、航空運輸業)、半導体、ヘルスケア(医療)、通信といった業界に対して、 破壊的イノベーションの分析を行う。 過去の事例の分析だけでなく、現状把握や将来の方向性も予見する意欲作だ。 本書もクリステンセン教授の前作(「イノベーションのジレンマ」「イノベーションへの解」)に続き、 企業の企画・統括部門の主要メンバーや研究開発の意思決定者にとって必読の書だろう。
 残念なのは翻訳者が各業界に通暁していないように見受けられる点だ。よく勉強して翻訳したのだとは思うが、特に半導体業界や通信業界に関する分析で、 意味は通じるがニュアンスが違う・国内では違う表現が一般的なのではないか、と思われる箇所が多数目立った。 原著(英文で300ページ超)を読むより低いハードルで日本語で読めるメリットは大きいのだが、 翻訳の質の分だけ★1つ減点させて頂く(原著の内容に対する減点ではない)。

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