2012年7月3日火曜日

後藤三郎・中司恭「ぼくたちがIBMとHPで学んだこと」

後藤 三郎 (著), 中司 恭 (著)
「ぼくたちがIBMとHPで学んだこと」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4931466869/>
単行本: 209 p ; 出版社: 日経BP企画 ; ISBN: 4931466869 ; (2003/03)
[書評] ★★★★☆
 いわゆる外資系企業でトップまで昇った2人の体験談と、日本企業への提言がメイン。よく知られている通り、IBMはガースナー氏が会長に就任して息を吹き返した会社、HPは測定器事業からコンピュータ事業に乗り換えて収益性・企業規模が大きくなった会社である。 所々に、IBMの話かHPの話か分かりにくい個所があるが、それを除けば非常に読みやすい。 外資系企業の人の台詞にありがちな米国の流儀こそ世界標準、といった提言が無いのが印象的。また、米国企業は実は(大方の日本人の持つ印象とは逆に)日本企業以上に出身校等で徒党を組む傾向が強いことなど、実際に米国企業に身を置いた人でないと分からない、 米国企業の体質を知る上で貴重な意見が書かれている。

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