西堀 栄三郎 (著)
「ものづくり道」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4898310761/>
単行本: 339 p ; 出版社: ワック ; ISBN: 4898310761 ; (2004/07)
[書評] ★★★★★
前半はリーダーシップ論が中心、後半は技術者論が中心となる本である。 作者は第1回南極越冬隊の隊長、エベレスト登頂隊の隊長などを経験した人で、 先頭を切って戦場を駆け回り、人を勝利に導き続けた武将といった感のある人である。
前半部では、人を動かすための秘訣について解く。その中身は、恐怖政治型・プッシュ型の指導ではなく、モチベーションを上げる指導が中心である。この本を読んで非常に感じたことは、 「やってみて、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ」という山本五十六の言葉と同じ内容だ。
後半は、技術論・技術者論について解く。 日本のものづくりに関する話で、似た話は他の色々な本でも読むことの出来るものだが、 優れたリーダーの視点を通した技術論・技術者論が展開されているので面白い。
本書は、社内研修(選抜研修)でY上席執行役員(研究開発副統括)(当時)が推薦し、 希望者間に回覧していた本である。 Y上執が本書を回覧した理由は、この本の内容が「技術論・技術者論」であると同時に「リーダーシップ論」であり、「研究開発リーダー」に求められるものと多くの共通点を持つからだと思われるが、そういうコトを抜きにしても面白い本だ。 前半は、これから人を率いる立場になる人・なろうとしている人全員にお薦めできる。また、1冊を通して、「志ある」技術者全員に推薦できる。
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