2015年11月15日日曜日

池上 彰「超訳 日本国憲法」


池上 彰「超訳 日本国憲法」(新潮新書、2015/4/17)
<http://www.amazon.co.jp/dp/4106106132/>
新書: 256ページ
出版社: 新潮社 (2015/4/17)
言語: 日本語
ISBN-10: 4106106132
ISBN-13: 978-4106106132
発売日: 2015/4/17

[書評] ★★★★★

日本国憲法の全文の説明、必要に応じて憲法の成立過程についても説明する本。常人には解かり難い法律文書を、現代日本語として解り易く「超訳」してくれる。

過去にも憲法の一部(たとえば基本的人権、参政権、教育の義務、等々)について個別に解説する文献はあったが、憲法前文も含めた全文について解説した本は(少なくとも一般人が買うような本には)無かったのではないだろうか。しかも内容は必要にしてかつ充分、(チョットした薀蓄を除けば)余計な内容が殆ど無いのが良い。それでありながら、憲法に規定されていないけど重要な法律については必要箇所だけ引用して補足しており、憲法に対する理解がより深まるという作りになっているのが非常に良い。

新書で200頁少々、文章量は文庫本の半分位。読むのが速い人なら通学・通勤の1往復の間に読み終えられる位。今という時代だからこそ、こういう本を読むことは大切だと思う。

・  ・  ・  ・  ・

オマケに北朝鮮・中国・米国の憲法の冒頭部が出てきて日本国憲法との成り立ちの違いが分かるように書かれている。北朝鮮や中国に「憲法」が存在していたこと自体ビックリものだが、その内容にはもっとビックリだ。…が、どうビックリなのかは、是非本書を読んで欲しい。

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