2015年10月12日月曜日

ウォルター・ルーウィン「MIT白熱教室」(DVD 5枚セット)


ウォルター・ルーウィン (出演) 「MIT白熱教室」(DVD 5枚セット)
<http://www.amazon.co.jp/dp/B00BUBZPY4/>
出演: ウォルター・ルーウィン
言語: 英語・日本語(吹き替えトラック有)、字幕: 日本語, 英語
ディスク枚数: 5
販売元: NHKエンタープライズ
発売日 2013/05/29
ASIN: B00BUBZPY4
EAN: 4988005766458

[評価] ★★★★☆

先日「トマ・ピケティ パリ白熱教室」のDVDセットを観た勢いで、同じNHKから出された“白熱教室”シリーズの理系編も(久しぶりに)観た。

本作品は、MIT(米国・マサチューセッツ工科大学)のウォルター・ルーウィン教授による一般向けの物理学の講義。MITに入学できるような優秀な学生でなくても充分理解出来るよう、よく噛み砕かれた講義となっている。その内容は以下の通り:
  • 第1回 ガリレオは本当に正しいのか? ~重力とエネルギー保存の法則~
  • 第2回 電車でジャンプしてもそのまま着地する理由
  • 第3回 電気はどうやって作るのか?
  • 第4回 空はなぜ青く夕焼けはなぜ赤いのか?
  • 第5回 完璧な虹を見る方法
  • 第6回 音に秘められた驚きのパワー
  • 第7回 神はサイコロを振らないのか? ~量子力学と不確定性原理~
  • 第8回 星はどう生まれ、どう死ぬのか
  • ウォルター・ルーウィン教授スペシャル・インタビュー
学問が日常生活や仕事に役立つかどうかなんて野暮なことは抜きに、純粋に物理学って面白い!と思わせる内容。日米で高校の教程に違いがあるので、第1~3回は日本では高校生レベル。第4回位からは大学レベルだが、難解な数式は極力使わず、よく工夫された実験が多い(見ているだけでも楽しい)。第7回の量子力学・不確定性原理はチョット難しいかも知れないが、子供の頃に雑誌「ニュートン」を見て(難しい理論とか全然理解できないながらも)ワクワクしたのを思い出す。子供に広く興味を持ってもらうための教材として多くの親御さんにお薦め出来ると思う。

ただ、日本語字幕・日本語音声に所々誤訳(?)があるようなので、出来れば英語音声で観て欲しい(ルーウィン教授の発音は聴き取りやすいが、場合によっては英語字幕を活用しよう)

個人的には、スペシャル・インタビューで、ルーウィン教授が
  • 研究者としての喜び…学問の発展に貢献出来たこと
  • 教育者としての喜び…世界を見る視点を変えることを通して、人々の人生を良くすることに貢献しているのを実感出来ていること
の両方に言及しているのが印象的だった。

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