ジャック フォスター (著), Jack Foster (原著), 青島 淑子 (翻訳)
「アイデアのヒント」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4484031019/>
価格: ¥1,470 (税込)
単行本: 240 p ; 出版社: ティビーエスブリタニカ ; ISBN: 4484031019 ; 新装版 版 (2003/01)
[書評] ★★★☆☆
本書は、はっきり言って、アイデアを出すのに有効な方法として、 当たり前のことを当たり前のように書いている本である。 当たり前でない部分としては、「自分は出来ると信じること」等、 少々宗教がかったことを書いているのも気になる。 物事が巧く進まず、ダメダメモードに突入している人々が、それでも「自分は出来る」と信じるのは容易なことではない。それでいて、追い詰められた人に、それでも「自分は出来る」と思わせる手法が この本には全く書かれていない。そういう意味で、★2つマイナス。
ただ、行き詰まった時に、気分転換を兼ねて本書を開いてみるのは良いことかも知れない。 凝り固まった頭が、少しはほぐれるかもしれない(ただし、「んなアホな!」 「馬鹿言っちゃいけねぇよ!」といった怒りもまた出てくるので、 気の短い人は読むのをやめておいた方が良いかも知れない)。
ま、人の言うことを信じ易い人にとっては、値段以上の価値がある本だろうし、 疑り深い人にとっては、値段相応か、それ以下の本だと言えそうだ。
2012年9月6日木曜日
2012年9月5日水曜日
ジェームスW.ヤング「アイデアのつくり方」
ジェームス W.ヤング (著), 今井 茂雄 (著)
「アイデアのつくり方」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4484881047/>
単行本: 102 p ; 出版社: ティビーエス・ブリタニカ ; ISBN: 4484881047 ; (1988/03)
[書評] ★★★★☆
まず、本文が非常に短い。これだけの短い文章の中に色々詰め込んであり、 著者(ジェームス・ヤング)が相当頭の良い人だということがわかる。しかし、その分、さらっと読んでも表層的な部分しか理解できず、 本質を読み取るにはそれなりに考えながら読む必要がある。
竹内均の解説が非常に長い。こちらを読むことで、実は本書のエッセンスの大部分が分かってしまうのではないか。
アイデアというものについて、また、アイデアを出すということについて、 自分なりに考えるキッカケを与えてくれる本。
良書だとは思うが、すべての人に薦められるではないかも知れない。
「アイデアのつくり方」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4484881047/>
単行本: 102 p ; 出版社: ティビーエス・ブリタニカ ; ISBN: 4484881047 ; (1988/03)
[書評] ★★★★☆
まず、本文が非常に短い。これだけの短い文章の中に色々詰め込んであり、 著者(ジェームス・ヤング)が相当頭の良い人だということがわかる。しかし、その分、さらっと読んでも表層的な部分しか理解できず、 本質を読み取るにはそれなりに考えながら読む必要がある。
竹内均の解説が非常に長い。こちらを読むことで、実は本書のエッセンスの大部分が分かってしまうのではないか。
アイデアというものについて、また、アイデアを出すということについて、 自分なりに考えるキッカケを与えてくれる本。
良書だとは思うが、すべての人に薦められるではないかも知れない。
桑島健一「不確実性のマネジメント 新薬創出のR&Dの「解」」
桑嶋 健一 (著)
「不確実性のマネジメント 新薬創出のR&Dの「解」 (単行本)」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4822245411/>
単行本: 216ページ ; 出版社: 日経BP社 (2006/9/28) ; ISBN-13: 978-4822245412 ; ASIN: 4822245411 ; サイズ (cm): 19 x 13
[書評] ★★★☆☆
医療用医薬品開発は他業界とは異質である。 大手製薬会社でも10年に1件か2件しか新薬の開発には成功せず、 1つの画期的な新薬の開発に成功すれば、年間1,000億円以上の多大な売上げに貢献する。 医薬品開発は「一攫千金」「宝探し」「ハイリスク・ハイリターン」というイメージそのままの世界である。 本書は、医療用医薬品開発の実態に関する調査と、他業種との比較を、一般向けに書いたもの。
大手製薬会社では、R&Dプロセスの上流段階では大きく網を張ってタイミング良く一気に絞り込むパターンをとり、 臨床開発を中心とした下流段階では「go or no-goの判断」「プロトコル・デザイン」で進める。
非医薬品業界でも、新規事業探索は「千三つ(1,000のうち当たりが3つ)」と言われる(医薬品はさらに確率が低いと言われるが、新規事業探索も0.3%未満の確率だろう)。そういう意味で、新規事業探索等に適用できそうなアプローチである。 非医薬品業界では、新規事業探索関連の担当者向けの本と言えそうだ。
「不確実性のマネジメント 新薬創出のR&Dの「解」 (単行本)」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4822245411/>
単行本: 216ページ ; 出版社: 日経BP社 (2006/9/28) ; ISBN-13: 978-4822245412 ; ASIN: 4822245411 ; サイズ (cm): 19 x 13
[書評] ★★★☆☆
医療用医薬品開発は他業界とは異質である。 大手製薬会社でも10年に1件か2件しか新薬の開発には成功せず、 1つの画期的な新薬の開発に成功すれば、年間1,000億円以上の多大な売上げに貢献する。 医薬品開発は「一攫千金」「宝探し」「ハイリスク・ハイリターン」というイメージそのままの世界である。 本書は、医療用医薬品開発の実態に関する調査と、他業種との比較を、一般向けに書いたもの。
大手製薬会社では、R&Dプロセスの上流段階では大きく網を張ってタイミング良く一気に絞り込むパターンをとり、 臨床開発を中心とした下流段階では「go or no-goの判断」「プロトコル・デザイン」で進める。
非医薬品業界でも、新規事業探索は「千三つ(1,000のうち当たりが3つ)」と言われる(医薬品はさらに確率が低いと言われるが、新規事業探索も0.3%未満の確率だろう)。そういう意味で、新規事業探索等に適用できそうなアプローチである。 非医薬品業界では、新規事業探索関連の担当者向けの本と言えそうだ。
2012年9月4日火曜日
大江建「なぜ新規事業は成功しないのか―「仮説のマネジメント」の理論と実践」
大江 建 (著)
「なぜ新規事業は成功しないのか―「仮説のマネジメント」の理論と実践」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4532149673/>
単行本: 325 p ; 出版社: 日本経済新聞社 ; ISBN: 4532149673 ; 新版 版 (2002/06)
[書評] ★★★☆☆
「新規事業」とは、大別して以下の4種類が挙げられる── (1)本業を充実させる事業~従来の顧客に対して、 従来の技術(の延長線上のもの)で行う事業、(2)顧客開拓型の事業~従来の技術(の延長線上のもの)を用いて、 従来とは異なる新規の顧客を対象として行う事業、(3)技術開拓型の事業~従来と同じ顧客に対して、 新規の技術を用いて行う事業、そして(4)多角化事業~顧客・技術ともに新規のものである事業。 本書は、これらのうち(2)(3)(4)の検討の進め方とその際の留意点をまとめた本である。 特徴的なのが、顧客・技術とも未知の領域に関して持っている情報(完全な情報であることは無く、 仮定・仮説に基づくものであることが普通である)としての「仮説」の立て方、仮説の検証方法、仮説の修正方法等を中心とした内容となっている(このことを「仮説のマネジメント」と言っている)。
系統立った書き方になっていて判りやすいが、内容が単調で、読むのに疲れる。あと、筆者の大江建氏(コンサル業)の方法は、 基本的に海外から入れた方法論の日本向け修正版(焼き直し)であり、 説得力がちょっと弱い気もする。という訳で、★2つマイナス。まぁ、悪くはないが…(系統的な進め方がフローチャートになっていたりして、この方が判りやすい、という向きもいるだろう)。
「なぜ新規事業は成功しないのか―「仮説のマネジメント」の理論と実践」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4532149673/>
単行本: 325 p ; 出版社: 日本経済新聞社 ; ISBN: 4532149673 ; 新版 版 (2002/06)
[書評] ★★★☆☆
「新規事業」とは、大別して以下の4種類が挙げられる── (1)本業を充実させる事業~従来の顧客に対して、 従来の技術(の延長線上のもの)で行う事業、(2)顧客開拓型の事業~従来の技術(の延長線上のもの)を用いて、 従来とは異なる新規の顧客を対象として行う事業、(3)技術開拓型の事業~従来と同じ顧客に対して、 新規の技術を用いて行う事業、そして(4)多角化事業~顧客・技術ともに新規のものである事業。 本書は、これらのうち(2)(3)(4)の検討の進め方とその際の留意点をまとめた本である。 特徴的なのが、顧客・技術とも未知の領域に関して持っている情報(完全な情報であることは無く、 仮定・仮説に基づくものであることが普通である)としての「仮説」の立て方、仮説の検証方法、仮説の修正方法等を中心とした内容となっている(このことを「仮説のマネジメント」と言っている)。
系統立った書き方になっていて判りやすいが、内容が単調で、読むのに疲れる。あと、筆者の大江建氏(コンサル業)の方法は、 基本的に海外から入れた方法論の日本向け修正版(焼き直し)であり、 説得力がちょっと弱い気もする。という訳で、★2つマイナス。まぁ、悪くはないが…(系統的な進め方がフローチャートになっていたりして、この方が判りやすい、という向きもいるだろう)。
池沢直樹「やらなきゃ良かったあのテーマ―臨床的事業開発論」
池沢 直樹 (著)
「やらなきゃ良かったあのテーマ―臨床的事業開発論」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4902312077/>
単行本: 245 p ; 出版社: オプトロニクス社 ; ISBN: 4902312077 ; (2004/11)
[書評] ★★★★☆
筆者は野村総研の人(光情報通信に関するコンサルティング経験が長い人のようだ)。 本書の書き出しが、新年会パーティか何かでのくだりで、 企業トップが「研究開発部隊は何をやっとるんじゃ」 「夢を語るのでそれに賭けたのに、騙された」のようなことから始まる。しかも、出版がオプトロニクス社ということからも判る通り、情報通信周辺の話だ。 耳が痛い。
本書は、新規事業の探し方~検討の進め方~続行(事業化)判断の進め方などについての原理・原則を書いている。 比較的読みやすいが、ポイントとなる部分が分散していて、 通読しないと得るものは少ないような気がする。 読むなら一気読みが良い。
「やらなきゃ良かったあのテーマ―臨床的事業開発論」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4902312077/>
単行本: 245 p ; 出版社: オプトロニクス社 ; ISBN: 4902312077 ; (2004/11)
[書評] ★★★★☆
筆者は野村総研の人(光情報通信に関するコンサルティング経験が長い人のようだ)。 本書の書き出しが、新年会パーティか何かでのくだりで、 企業トップが「研究開発部隊は何をやっとるんじゃ」 「夢を語るのでそれに賭けたのに、騙された」のようなことから始まる。しかも、出版がオプトロニクス社ということからも判る通り、情報通信周辺の話だ。 耳が痛い。
本書は、新規事業の探し方~検討の進め方~続行(事業化)判断の進め方などについての原理・原則を書いている。 比較的読みやすいが、ポイントとなる部分が分散していて、 通読しないと得るものは少ないような気がする。 読むなら一気読みが良い。
2012年9月2日日曜日
ジョエル・バーカー「パラダイムの魔力」
ジョエル バーカー (著), Joel Arhtur Barker (原著), 仁平 和夫 (翻訳)
「パラダイムの魔力―成功を約束する創造的未来の発見法 [単行本]」
<http://www.amazon.co.jp/dp/482274020X/>
単行本: 246ページ; 出版社: 日経BP出版センター (1995/04); ISBN-10: 482274020X; ISBN-13: 978-4822740207; 発売日: 1995/04
[書評] ★★☆☆☆
パラダイムシフトの起こり方と、その際取るべき行動の仕方について書かれた本。クレイトン・クリステンセン教授(ハーバード・ビジネス・スクール)の破壊的イノベーションの本や、ジェフリー・ムーア氏(シリコンバレーの技術コンサルタント)のキャズム論と比較してしまうと、それらの方が論理的によく整理されているので、本書の御利益はあまりないかも知れない。 製造業の古いルール、新しいパラダイムなど、それなりに参考になる所もあるが、 最初に読むならば、やはりクリステンセン&ムーアだと思う。
「パラダイムの魔力―成功を約束する創造的未来の発見法 [単行本]」
<http://www.amazon.co.jp/dp/482274020X/>
単行本: 246ページ; 出版社: 日経BP出版センター (1995/04); ISBN-10: 482274020X; ISBN-13: 978-4822740207; 発売日: 1995/04
[書評] ★★☆☆☆
パラダイムシフトの起こり方と、その際取るべき行動の仕方について書かれた本。クレイトン・クリステンセン教授(ハーバード・ビジネス・スクール)の破壊的イノベーションの本や、ジェフリー・ムーア氏(シリコンバレーの技術コンサルタント)のキャズム論と比較してしまうと、それらの方が論理的によく整理されているので、本書の御利益はあまりないかも知れない。 製造業の古いルール、新しいパラダイムなど、それなりに参考になる所もあるが、 最初に読むならば、やはりクリステンセン&ムーアだと思う。
大前研一「考える技術」
大前 研一 (著)
「考える技術」<http://www.amazon.co.jp/dp/4062124920/>
単行本: 271 p ; 出版社: 講談社 ; ISBN: 4062124920 ; (2004/11/05)
[書評] ★★★★☆
刺激的で面白い。 会社(勤務先)や日本の政治・社会に問題意識を持っている人が読むと、 考えるきっかけを与えてくれる(大切なのは、解答を得ることではなく、それを実行することなのだけれど)。 激変の時代を生き抜くには、言われたことをやるだけのサラリーマンではダメで、 提案のできるサラリーマンにならなければイケナイ。でも、会社にいる人なら分かると思うのだが、これが言うは易し、…なワケで。 平凡な日々に飽きている人は、この本を読んで、行動のヒントにすると良いかも知れない。
ただし、本書の(というか大前氏の著作に共通して言える)欠点として、 自分の体験を熱く語り過ぎていることが鼻につく点がある。これだけクドいと、単に自慢しているだけじゃないか、って勘違いしてしまう。 問題意識を掻き立てるため/問題解決のヒントを得るために本書を手にする人は この辺りは我慢できるのだろうが(でも正直言って、うざったい)、そうでない人から見たら、おそらく嫌味たっぷりの本に過ぎないかも知れない。その分だけ★ひとつマイナス。
「考える技術」<http://www.amazon.co.jp/dp/4062124920/>
単行本: 271 p ; 出版社: 講談社 ; ISBN: 4062124920 ; (2004/11/05)
[書評] ★★★★☆
刺激的で面白い。 会社(勤務先)や日本の政治・社会に問題意識を持っている人が読むと、 考えるきっかけを与えてくれる(大切なのは、解答を得ることではなく、それを実行することなのだけれど)。 激変の時代を生き抜くには、言われたことをやるだけのサラリーマンではダメで、 提案のできるサラリーマンにならなければイケナイ。でも、会社にいる人なら分かると思うのだが、これが言うは易し、…なワケで。 平凡な日々に飽きている人は、この本を読んで、行動のヒントにすると良いかも知れない。
ただし、本書の(というか大前氏の著作に共通して言える)欠点として、 自分の体験を熱く語り過ぎていることが鼻につく点がある。これだけクドいと、単に自慢しているだけじゃないか、って勘違いしてしまう。 問題意識を掻き立てるため/問題解決のヒントを得るために本書を手にする人は この辺りは我慢できるのだろうが(でも正直言って、うざったい)、そうでない人から見たら、おそらく嫌味たっぷりの本に過ぎないかも知れない。その分だけ★ひとつマイナス。
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