2012年9月23日日曜日

宮嶋茂樹「不肖・宮嶋 in イラク 死んでもないのに、カメラを離してしまいました。」

宮嶋 茂樹 (著)
「不肖・宮嶋inイラク―死んでもないのに、カメラを離してしまいました。」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4776200880/>
大型本: 出版社: アスコム ; ISBN: 4776200880 ; (2003/07)
[書評] ★★★★☆
 先のイラク戦争を取材した際に撮影した写真集+少々の記事をまとめた本。 日本の新聞やテレビには絶対に出ない、死体の写真や千切れた人体の一部の写真など、 少々グロテスクな映像が多いので、そういう写真を受け付けられない人には見るのも辛いだろうが、これがアホなアメリカ人が一方的に始めた戦争による国民の姿だ。 刮目して見よ!と私は言いたい。
 本書の写真、特に夜間の砲撃・爆撃の写真は、 宮嶋氏も生命を危険に晒して撮影したものである。ブレたり、曲がったりした写真もいくつも入っているが、これらが全て、現場の生々しさを伝える。
 湾岸戦争を取材したTV放送では、TVゲームさながらの爆撃の映像などが放映されたが、あれは戦争のうち、圧倒的優位に立ったごく一部の視点に過ぎない。 圧倒的多数は、砲撃・爆撃を受ける一般市民なのだ。 宮嶋氏の写真は、この一般市民の視点、 現場で恐怖に怯えながら必死に戦う兵士たちの視線から映している。
 憲法第9条は変えるべきとか、太平洋戦争での日本の行いは正しかったのだとか、くだらない議論をしている人たちがいるが、 本当の戦争や戦場を知らないで何を語るのだろう。 改憲論をブチかます前に、橋田氏や宮嶋氏の本を読め! 写真を見ろ! それでも貴方は日本は先制的攻撃を出来るような憲法を持たなければいけないのか? そう言いたくなる。
 沢山の人に是非見て欲しい一冊である。

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