2013年8月20日火曜日

斎藤純「銀輪の覇者」(上・下)

 
斎藤 純 (著)
「銀輪の覇者 上 (ハヤカワ文庫 JA サ 8-1) (ハヤカワ文庫 JA サ 8-1) (文庫)」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4150308993>
文庫: 346ページ; 出版社: 早川書房 (2007/8/25); ISBN-10: 4150308993; ISBN-13: 978-4150308995; 発売日: 2007/8/25
斎藤 純 (著)
「銀輪の覇者 下 (ハヤカワ文庫 JA サ 8-2) (ハヤカワ文庫 JA サ 8-2) (文庫)」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4150309000>
文庫: 395ページ; 出版社: 早川書房 (2007/8/25); ISBN-10: 4150309000; ISBN-13: 978-4150309008; 発売日: 2007/8/25
[書評] ★★☆☆☆
 昭和初期に自転車プロレースが行われたという設定での物語。 胡散臭い人たちが一攫千金を狙ってレースに出場するが、 自転車レースの心得のある人はごく一握り、あとはロクでもない連中ばかり。 主催者側も、帝国軍に自転車を採用してもらうための活動としてレースを利用。そんなレースで、自転車はいわゆる「実用車」。さて、レースの展開は…?
 後半のテンポの良さは良いが、 前半は登場人物の正体やレースに出た背景もよくわからないまま、メインストーリーの間で所々に背景説明のストーリーが挿入される。
 筆者の斎藤氏は自転車レースの経験が無いばかりか、 自転車で長距離を走ったことも無さそうだ。 舞台設定にチョット無理があるのと、登場人物の胡散臭さ・非現実性に加え、 自転車に乗っている人たちの描写にもリアリティに欠けるものを感じてしまう。 人間物語として読めば、まぁそれなりに面白くはあるのだが。。。

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