2013年12月15日日曜日

大石 英司 (著)「尖閣喪失」


大石 英司 (著)「尖閣喪失」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4122058007/>
出版社: 中央公論新社 (2013/6/22)
ISBN-10: 4122058007
ISBN-13: 978-4122058002
発売日: 2013/6/22

[書評] ★★★☆☆

題名の通り、尖閣諸島を舞台とした日中の領土問題を題材とした小説。日本の政権交代のタイミングを狙って、中国が魚釣島に上陸する。日本側も当然、事前からその動きを知り、中国側の予想を上回る迅速さで対抗する。が、日本の自衛隊は、その武力だけで魚釣島の中国軍を撃退できるポテンシャルを持っているものの、さまざまな問題(障害)を抱えており、実力行使は難しい。たのみの米国に日米安保の発動を呼び掛けても、米国はその経済を中国に握られてしまっており、身動きがつかない。この状況は最早日中問題にとどまらず、日米問題・米中問題でもある。

いかにもありそうなストーリーに、いかにもありそうな登場人物(特に政治家)の発言。ディテールが詳しすぎる。もしかしたら本当に起こっていたかも知れない(!)話が、この本には書かれている。

世界における米国の地位が弱体化している今、国際社会の中で、米国に頼りっぱなしの日本という国のあり方を、再考させられる本。

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