2013年1月6日日曜日

勝間和代「お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践」

勝間 和代 (著)
「お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書) (新書)」
<http://www.amazon.co.jp/dp/433403425X/>
新書: 230ページ; 出版社: 光文社 (2007/11/16); ISBN-10: 433403425X; ISBN-13: 978-4334034252; 発売日: 2007/11/16
[書評] ★★★★☆
 最近売れっ子の筆者による金融リテラシー啓蒙書。
 本書の冒頭部分は、単に銀行預金をしているのは実は資産を目減りさせてしまっている、ということを説き、その上で、資産を目減りさせずに着実に増やす方法として、 各種の金融商品の紹介と、それらのメリット・デメリットの解説を行なっている。また、よくある「ワタシはコレで財産を築きました」的な一点突破型の ギャンブル成功物語ではなく、 金融資産の着実な育て方、金融に関する勉強の仕方、等々を示してくれている。
 新書でありながら、十分な情報量。 内容の取捨選択がよく出来ていて、また一方的な書き方ではなく、 客観的な分析に基づく内容となっており、 筆者の良心と真心を感じさせる本だ。
 なお、本書は最初から最後まで首尾一貫したメッセージが込められている。すなわち、日本には、 人前でお金のことを話すことはハシタナイ、ガツガツと儲けるのはミットモナイ、 労働で得た収入こそが尊く金融で儲けた収入はキタナイ、といった価値観があることに対する危機感だ。これらの価値観が日本をダメにしている、 子供の頃から金融とは何かについて、きちんとした教育をすべきだ、と警鐘を鳴らす。また、実際に筆者自身が行なっている活動についても触れ、 成熟国家・日本における金融に関する教育の今後のあり方について述べる。その道の大家が、しかも良心を込めて書いているだけに、 非常にわかりやすく、勉強になる。 金融商品に興味がある向きには勿論、そうでない人にもオススメできる良書だと思う。

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