2013年3月10日日曜日

アンドリュー・キンブレル「すばらしい人間部品産業」

アンドリュー・キンブレル (著), 福岡 伸一 (翻訳)
「すばらしい人間部品産業 [単行本]」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4062162873/>
単行本: 450ページ; 出版社: 講談社 (2011/4/15); 言語 日本語; ISBN-10: 4062162873; ISBN-13: 978-4062162876; 発売日: 2011/4/15
[書評] ★★★★★
 古くは売血に始まり、やがて人間が自らの身体を切り刻み、 自動車の部品工場に売られているようなパーツとして商品化するに至った、そのプロセスを詳細に示す本。
 正直、読むに堪えない箇所もある。が、臓器取引の為に都合のよい「脳死」の考え方、 代理母、ヒトを含む生命体に対する優生学的遺伝子操作、バイオテクノロジーの暴走と人間の尊厳の相克、…etc., etc。そういった問題意識を、広く一般に広める点で、本書は優れた本だと思う。
 なお、翻訳者の福岡伸一氏(「生物と無生物のあいだ」等のベストセラーで有名)が、 「あらゆる意味で本書は私の原点である」と書いているが、 生命を「モノ」ととらえるか、かそけき流れの上に辛うじて成り立っている「現象」ととらえるか。 色々考えるヒントを貰ったと思う。
 ズバリ、良書です。

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