2013年2月1日金曜日

梅棹忠夫「知的生産の技術」

梅棹 忠夫 (著)
「知的生産の技術 (岩波新書)」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4004150930/>
新書: 218ページ; 出版社: 岩波書店 (1969/07); ISBN-10: 4004150930; ISBN-13: 978-4004150930; 発売日: 1969/07
[書評] ★★★☆☆
①情報の整理の仕方(スクラップ、カードのまとめ方)、②楽しみのためでなく知的生産活動のための)読書の方法、③記録のつけ方、④文章の書き方、…等々といった知的活動一般について、効果的・効率的な方法を示す本。
 40年以上前の本とあって、流石に古くさい部分もあるが、 基本的な姿勢は今でも参考になる。
 著者は、京都大学において、KJ法で有名な川喜多二郎氏とも同窓であり、 情報整理の仕方(スクラップブックやノートよりもカードを好む)は川喜多氏と共通している。カードの組み換え操作による「知的創造作業」は、KJ法そのものである。
 本書は漢字が極端に少なく仮名が多いため、ちょっと読み難い本となってしまっている(もう少し読みやすければ★4つなのだが)。 著者は手書きよりもタイピングを好んだ人であるが、 現代のように使いやすい日本語ワープロの無い時代、 仮名タイプ(恐らく1キー1文字の機械的仮名タイプライター)を使用していたためについた習慣と考えられる。ハードウェアの制限は時代の流れとは言え、同時代の人・川喜多二郎氏の本などと比べ、 今となっては読み難くなってしまっているのはチョット残念。

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