2012年6月30日土曜日

ルイス・V・ガースナー「巨象も踊る」

ルイス・V・ガースナー (著), 山岡 洋一 (翻訳), 高遠 裕子 (翻訳)
「巨象も踊る」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4532310237/>
単行本: 456 p ; 出版社: 日本経済新聞社 ; ISBN: 4532310237 ; (2002/12/02)
[書評] ★★★★★
 面白い!カルロス・ゴーンもそうだが、瀕死の企業を復活させた熱い男の物語である(本書の内容は一見クールにまとめられているが)。 歴史ある企業にありがちな、守旧的な体質とその悪影響、そしてこれを打破した経営内容について述べている。うちみたいな古い会社でもよく見られる、社内政治、無意味な慣習、等々、耳が痛い内容が多い。 某社(私の勤務先)でも会社の体質を変えて行こうという動きはある。しかし、腰が重いのではないか。ポーズに過ぎない部分が多いのではないか。 本質的な体質改善に至っていない部分が多いのではないか。などと一介の若造(企業トップから見たら、私なんてただのヒヨッ子でしょう)が言っても、…う~ん、誰かが動かないと会社は沈む一方なのだが、…。IBM程ではないとしても、体躯が充分に重い「巨象」たる某社(がしかし決して「大企業」とは言えず、 規模によるメリットはあまり享受できない)の先行きを明るくするためには、…私でさえ、直すべき箇所はいくつも指摘できる。…が、これを実行に移すことへの障害の、何と多いことか。 何と壁の高いことか。

※実はこの本、会社の上司が読んでいる本に興味を持って、真似して買ってみました。ズバリ「読むべし!」です。

 ただ、IBMは従来顧客を第一に重視する企業である(顧客開拓型のイノベーションの数は決して多くない)。 自社のベクトルと違う場合には、その点に留意しつつ読んだ方が良いだろう。

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