2012年11月1日木曜日

福岡伸一「動的平衡―生命はなぜそこに宿るのか」

福岡伸一(著)
「動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか [単行本]」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4863240120/>
単行本: 256ページ; 出版社: 木楽舎 (2009/2/17); ISBN-10: 4863240120; ISBN-13: 978-4863240124; 発売日: 2009/2/17
[書評] ★★★★★
 「生物と無生物のあいだ」(講談社、2007/5/18)で ベストセラー作家となった分子生物学者・福岡伸一氏の著作。ハードカバーで250ページあるが、読み易く、1日で一気に読めてしまう。
 本書で述べられていることは、「生物と無生物のあいだ」、「世界は分けてもわからない」(講談社、2009/7/17)と一部重複する。 生命とは、その構成要素(タンパク質等)が寄り集まっただけの単なる分子の集合体などではなく、多くの分子を取り込み自らを作り出しながら同時に自らを壊し続けるという「流れそのもの」であるという。その主張は「世界は分けてもわからない」との重複が多いかも知れないが、 生命というものの考え方が変わる1冊である。
 良書。

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