2012年12月27日木曜日

山口和幸「シマノ 世界を制した自転車パーツ」

山口 和幸 (著)
「シマノ 世界を制した自転車パーツ」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4334974023/>
単行本: 301 p ; 出版社: 光文社 ; ISBN: 4334974023 ; (2003/06/24)
[書評] ★★★★★
 シマノと言えば、今や押しも押されぬ自転車コンポーネント(パーツ)・釣り具の世界的メーカである。 堺で創業した精密加工メーカが、どのようにして世界的メーカになったのか、その道筋を社員(と元社員)の人間ドラマを通じて解き明かして行く。
 自転車好きの商品開発エンジニアが読むと、たまらなく面白い本。 顧客(特にエンドユーザ)に喜んでもらえる商品とはどんなものか。お客様は何を期待して商品を購入するのか。 商品開発時に、ユーザを巻き込んで取り組むにはどうしたら良いのか。この辺りを考えるヒントを与えてくれる。ただ、本書は自転車に興味の無い人が読んでも、たぶんツマラナイ。さらに、商品開発というものに興味の無い人が読んでも、おそらく同様にツマラナイ。 読者をその立場と趣味で選んでしまう、ちょっと珍しい本かも知れない。
※この本、もしかしたら「ビジネス書」という分類が正しいかも知れない。ただ、自分的にはビジネスとかそういうものを離れて、純粋に趣味本として読んだのだが…。

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