2012年7月18日水曜日

デイヴィド・クレイグ「コンサルタントの危ない流儀」

デイヴィド・クレイグ (著), 松田和也 (翻訳)
「コンサルタントの危ない流儀 集金マシーンの赤裸々な内幕を語る (単行本) 」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4822245713/>
単行本: 359ページ ; 出版社: 日経BP社 (2007/3/9) ; ISBN-10: 4822245713 ; ISBN-13: 978-4822245719
[書評] ★★★★★
 非常に刺激的な本だ。
 コンサルタントに関する他の本として、G.M.ワインバーグ著「コンサルタントの秘密―技術アドバイスの人間学」があるが、こちらは、コンサルタントを使う上で知っておくべきことを書いている。これに対して本書は、悪徳コンサルタントのやり口をコンサルタント経験者が暴き、 要注意事項・チェックすべき点を挙げた良書だ。コンサルのプロジェクトに参加した人が本書を読むと、その多くが、見に覚えのある内容に出くわすだろう。
 私の勤務先が雇っているコンサルタントはどうか?  少なくとも私の知るかぎり、コンサルタントの報酬は出来高制ではないし、 結果に責任を負っていない。そんなコンサルタントの雇い方で、本当に意味のある結果が導き出されるのか? 
ワインバークの書よりも、さらに高いレベルで、 「コンサルティングをしている人、これからしようと考えている人、それにコンサルタントを使おうと考えている人」が読むべき書だと思う。 従業員が汗水流して稼ぎ出した利益を無駄遣いしないために。また、会社を滅ぼさないためにも。
 会社の経営者の方々に、是非ご一読頂きたい書である。 耳が痛い内容が多いかと思うが、途中で読むのを止めないで、 是非最後まで通読して頂きたい……。

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