2012年7月25日水曜日

クレイトン・クリステンセン、他「教育×破壊的イノベーション」

クレイトン・クリステンセン (著), マイケル・ホーン (著), カーティス・ジョンソン (著), 櫻井 祐子 (翻訳)
「教育×破壊的イノベーション 教育現場を抜本的に変革する」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4798117730/>
ハードカバー: 288ページ; 出版社: 翔泳社 (2008/11/20); 言語 日本語; ISBN-10: 4798117730; ISBN-13: 978-4798117737; 発売日: 2008/11/20
[書評] ★★★★★
 日本における理系離れが叫ばれて久しい。 日本の産業に競争力をもたらすのはイノベーティブな技術者となる人材を多く供給しなければならないが、 本書はこれに対するヒントをもたらす。 教育に携わる人に是非読んで欲しい1冊。 教育関係者でなくても、子どもを持つ全ての人、子どもを持つ予定のある人にとっても、 非常に重要な研究結果が示されている。
 しかし、破壊的イノベーション論を知らない人には「何のこっちゃ」な内容かも知れない。 本書の中に、ハイテク技術の破壊的イノベーションの例が引用されていて、説明はされているのだが、 予備知識無しで読むのは厳しいかも知れない。クリステンセン氏による破壊的イノベーション論4分冊のうち、 「イノベーションのジレンマ」をナナメ読みするだけでも良いので、一読した上で本書を読むと良いと思う。 本書を読むと、今の日本の教育は(「ゆとり教育」からは脱却したものの)まだまだ改革が必要であることが解ると思う。 文科省の職員の方々や、学校の先生方など、広い層に読んで欲しい1冊だ。

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