2012年7月10日火曜日

トーマス・フリードマン「フラット化する世界(増補改訂版)」(上・下)

 
トーマス フリードマン (著), 伏見 威蕃 (翻訳)
「フラット化する世界 [増補改訂版] (上) (単行本)」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4532313775/>
単行本: 424ページ; 出版社: 日本経済新聞出版社; 増補改訂版版 (2008/1/19); ISBN-10: 4532313775; ISBN-13: 978-4532313777; 発売日: 2008/1/19
トーマス フリードマン (著), 伏見 威蕃 (翻訳)
「フラット化する世界 [増補改訂版] (下) (単行本)」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4532313783/>
単行本: 424ページ; 出版社: 日本経済新聞出版社; 増補改訂版版 (2008/1/19); ISBN-10: 4532313783; ISBN-13: 978-4532313784; 発売日: 2008/1/19
[書評] ★★★★★
 グローバル化が進展し、国際的な競争が激化する現象と、インターネットの普及により、 世界中での競争条件が等しくなりつつあることを本書では「フラット化」と言っている。この現象を解説するとともに、国家は、そして個人は今後どのように行動すべきかを示す。
 詳細は訳者が巻末の「解説」に書いているのでここには書かないが、 本書の優れている点は、現象の解説・主張にとどまらず、論理的に解を示していることにある。 著者が米国の将来について抱く危機感の多くは、そのまま日本の将来への警鐘でもある。
 日本語版第1版(原著第2版)にIT関連と最近の事象を大幅に加筆しており、 旧版を読んだ人にも、そうでない人にも参考になる良書だと思う。また、翻訳がミステリーやスリラー、ノンフィクション等を始めとして「こなれた」翻訳の得意な伏見威蕃氏。翻訳文が読みやすいのも非常に良い。

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